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好ましい睡眠時間は【睡眠豆知識】

「何時間眠るのが、ベストで健康的なの?」

もし友人にそう聞かれたら、私はこう答えます。
「人それぞれだよ。」

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前提として。睡眠については未だにわからないことだらけです。いろいろな研究が行われています。仮説の域をでない情報もたくさんあります。

適切な睡眠時間については「7時間以上とれ」だとか、「1.5時間の倍数で起きればいい」なんて話を聞きます。数字をバシッと断定的に言えば、聞く側からすればわかりやすいし、インパクトがありますからね...

じゃあ、なんでこんな数字が出てきたのかと言うと、さまざまな研究結果から、成人ではこのくらいの時間寝る人の割合が多かったってところから来ているのでしょう。

例えば。調査対象を10歳までの子どもにすると平均睡眠時間は7時間より長くなるでしょうし、高齢者で平均をとると、短くなるでしょう。

なので、数字はあくまで目安ですよ~というところなのです。もれなく全員にあてはまるような解は、今のところありません。がんばってみんなに当てはまる答えを言おうと思えば、冒頭に戻って「人それぞれ」ということになります。7時間ぴったりの睡眠で元気な人もいれば、睡眠不足になる人もいるし、寝すぎてダルくなる人もいるのです😌

なので、「絶対7時間以上寝なきゃいけない」と自分で勝手に思いこんでしまって、本当は悩まなくてもいいのに心配になってしまって、その不安から体調不良に陥ってしまう… ということのないようにしたいものですね。

参考に、厚生労働省が発表している「健康づくりのための睡眠指針 2014~睡眠 12 箇条~」の第5条を下記に抜粋します。

第 5 条.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
必要な睡眠時間は人それぞれ
睡眠時間は加齢で徐々に短縮
年をとると朝型化 男性でより顕著
日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番

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「人それぞれ」とは、何ぞや。

それは、年齢・性別・体質・環境などがあげられます。加齢、ホルモンバランス、生活習慣、住んでいる地域、遺伝子などですね。人ごとに違います。

個人レベルでも夏と冬では平均睡眠時間が少し違っていて、夏が短く、冬が長くなる傾向があるという調査結果も。日照時間に関係があるんだろうなと想像できます。とすると、住んでいる緯度でも睡眠時間は違うのかもしれません。

睡眠は、とっても個性的なんですね。

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ここからは余談。
私が個人的におもしろいなと思う調査結果は、都道府県での睡眠時間です。
総務省統計局の社会生活基本調査、平成28年度の結果では、全国平均は7.4時間。
睡眠時間が長いベスト3は、1位 秋田県8.02時間、2位 青森県7.59時間、3位 山形県7.56時間。
短いベスト3は、1位 埼玉県7.31時間、2位 千葉県7.32時間、3位 神奈川県7.33時間。
長いベスト3と短いベスト3を比較すると、その差は約30分ですね。睡眠時間が短くなるのは、通勤時間などの生活スタイルが関係しているのでしょうね。

以上です!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。