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ご縁の不思議

先日、毎月通っている病院近辺の行動範囲を広げてみようと思い、今まで歩いたことのない道をぷらぷら散歩してみました。いつも駅から病院まで一直線に往復するだけじゃ味気ないなと思って。

私の散歩は、だいたいこの辺りまで行ってみようかなと適当な目的地を決めて、道順は成り行き直感です。だいたい迷子になります。しかし、素敵な出会いや出来事があったりするのです。こんなところに素敵なお店を見つけた!ってね。

先日もそんな感じで適当に道を歩いていましたら「厳島神社」と書いてある門柱が目に入りました。

はて?
厳島神社とは、あの厳島神社ですか?
ココは海ではなくて、どちらかと言うと山ですけど?

疑問に思って近づくと、ご祭神は市杵島姫命 いちきしまひめのみことでした。そして、由来の書いてある看板を読むと、かなり由緒正しい神社さんということがわかりました。紛れもなく、平清盛が建てた厳島神社のうちの1つだったのです。これは素敵なご縁と思い、参拝させていただきました。

神社さんにはお願い事をするのではなく、日々の感謝を伝えるというのは幼い頃から自然と身についていたのですが、その日の私はなぜか自然と、家族の健康を切にお願いしていました。神社の敷地を出てから、あぁ、今日はお願い事をしてしまったなぁ... と、少しばつの悪い思いをしながら家路につきました。


☀️


翌朝。

起きてきた妹がこう言ったのです。

「昨日の夜12時過ぎかなあ。眠ってるときに変な臭いがして目が覚めてさ。なにか、焦げているような臭い。どこから臭うんだろうと元を探したら、テレビの後ろ。古いチューナーのコードが溶けてた。コードが熱かったから、火傷しないように慎重に抜いたよ。ほら、これ見て。」

溶けたチューナーのコードの実物を見せてもらったら、確かにドロッとなっていて、危うく火事になるところだったと分かりました。寝ていたのに、よくも早めに臭いで気づいたもんだなあと私は感心しました。

その日の夕方。
私はスマホでYouTubeを見ていました。おすすめの動画にTVアニメ「平家物語」のPVが出てきたので、へぇ~なんか面白そうだなぁ、大河ドラマの平清盛好きだったなあ~と何気なく、そのPVを見ました。

PVのラストには、厳島神社の鳥居のカットがありました。あの、瀬戸内海に建つ赤い鳥居。


その時。


昨日の厳島神社と、妹が見つけたショート寸前のコードと、平家物語のPVが、私の頭の中で繋がりました。

これは、もしかして、お礼参りに来なさいということなのでは!?

家族の健康どころか、命を助けていただいた、そんな気がしたのです。



日をみて、お礼参りに行きました。お賽銭は前回よりも大きくしようと思い、お財布を開けてパッと手にとった硬貨。... うーん、もう少し小さい額にしようかなぁ... 一瞬私のケチ臭い性格が現れましたが、いやいや!ここは! 助けていただいたのだから! 何をそんな馬鹿なことを考えているんだ! そんなことが思い浮かんでしまう自分が恥ずかしい! と、神さまを前に変な汗をかきながら、指の間で既にスタンバっていた硬貨をしっかり納めさせていただき、助けていただきありがとうございましたと深々お礼をして敷地を出ました。

敷地を出た時、私は「そうだ、薬局へ行こう!」と急に思い立ちました。
薬局へは来月また通院した時に行こうと考えていたのですが... 今日は時間に余裕もあるし、天気もいいし、のんびり散歩がてら行くのもいいんじゃないかなと。

そして、着いた先の薬局で
なぜか、男爵イモを
6つ、無料でいただきました。

... 

なんで?

薬を買いに来たのに、タダでジャガイモをもらうって、とても嬉しいんですけど??


🥔


帰宅して家族にジャガイモを見せると「なんで薬局でジャガイモをもらってくるだよ! 意味わからん!」と総ツッコミ。私は袋に入った立派な芋たちをまじまじと見つめ、あぁ、きっと、お賽銭で私が一瞬迷った金額の差額分がこれらになったんではなかろうかと、こじつけとは思いますが、妙に納得したわけです。

神さまが、あなた ほんと、しょうがない人間ね、とおっしゃっているような(笑)


🌊


私には、初めてのお宮参りからずっと、毎年初詣にお参りさせていただいていた神社さんがあります。氏神さまですね。ご祭神は市杵島姫命 いちきしまひめのみこと湍津姫命 たぎつひめのみこと田心姫命 たごりひめのみこと。つまり、宗像三女神むなかたさんじょしん。厳島神社の流れを組んでいる神社さんです。

社会人になってから十数年、今住んでいる場所が離れていることもあり、そちらにはお参りさせていただいておりません。しかし今回、離れた土地でありながら同じご祭神を祀る、同じ厳島神社にご縁をいただきまして、不思議だなと思う事が起こりました。

物理的な距離は離れても、実はずっと見守っていただいているんじゃなかろうかと感じました。


🌼


読んでいただき、ありがとうございます。

ご縁に感謝。