いつでも私の方が好きだから、私から終わらせるしかなかった 〜ナオ編 エピソード20〜
少し遡ること、2018年7月11日。
もう3度目、いや4度目になるのだろうか。
ナオとの別れを決意する。
別れとはつまり、もう一生
連絡を取らないこと、会わないということ。
わたしはいつも衝動的にブロックした。
それは、些細なナオの発言で爆発してしまうほどに日頃から傷ついていたからだった。
暇さえあればナオの言動を深く考え込んでは落ち込んだりモヤモヤしていた。
だけど今回はいたって冷静に決意した。
穏やかな気持ちで。
自分の中の気持ちをしっかり整理して、
素直な気持ちを全てナオに伝えたいと思った。
わたしはナオが、確かに好きだった。
でも、それ以上に
自分を大切にしようと思った。
自分で自分の価値を下げてると
気づいてしまったから。
客観的に見てどうかじゃなく、
私から見て、今の私を好きかどうか。
自分を好きでいること、大切にすること
それは常に意識していたいし、
常にそのための選択をしようと思った。
自分の価値は自分自身で決めるもの
私が私を好きでいるために、
私はナオと別れる決断をしたのだ。
▼その時に送ったLINE
(ほぼ一語一句違わずに転記してます)
今まで色々素直じゃなくてごめん。
私は今まで本気で恋愛するのが怖くて、
人と向き合うことから、自分の気持ちから逃げてたのかもしれない。
でも、確かになおくんのことが好きやったもん。
あんだけ、ダイエット頑張ったし、
そのきっかけはなおくんやし、
途中までは本気でなおくんの彼女になりたいって希望でやってたから。
思えば、元彼から気持ちが冷めてる時になおくんに出会って、
社会人の先輩として強く魅力を感じて、
お店のために新鮮な視点からアドバイスをくれるところは自分自身の成長にも繋がるしありがたくて、仕事以外のふとした会話のテンポも合うし、絡みやすさとか息が合うってかんじで、惚れっぽいわたしは正直すぐにいいなって思ったよ。
その瞬間は、出会って2日目。
あの時からなおくんに恋してました。
3月、どんどんハマっていく自分がいました。
というのも、1番辛い時にそばにいてくれた存在だから。
彼氏は違う職場だし、1番頑張らなきゃいけないって気を張ってた時、一緒に遅くまで残業してくれて、頼りになって、親身になってくれるなおに、心底感謝してました。(佐伯さんにも感謝してたけどw)精神的に支えてくれたのはなお。
もちろんなおくんにはそんなつもりはなくて、わたしが勝手に精神的支えの対象にしてただけやと思うんやけどね。
でも、集合教育前、1時半まで展示会の売場作ってくれて、その後ホテルも一緒にいってくれた夜、十分頑張ってるよ、頑張りすぎだよって優しく頭ポンポンってしてくれた夜、
わたしは今でも覚えてるし、今後も忘れられないかもしれない。
強がってるけど、お店では誰よりもしっかりしなきゃって気を張り詰めてるけど、精神的に本当に弱い私やから、なおくんの存在は私にとっては大きかった。
話せば話すほど、刺激的で新鮮で、楽しかった。
私も意地っ張りでひねくれてるし素直じゃないところあるから、しょっちゅう喧嘩みたいになっちゃうところは、なおくんの寛容さにわりと助けられたかなって思うよ。
間違いなく、好きだった。
そうじゃなかったら、私の性格上、LINEなんかしないしなんども復活もしない。
まぁ、それはなおくんも分かってたことだろうけど。
でも、なおくんにはやっぱり大事な彼女がいるから、それをちゃんと認めたくなくて、私にとってのここ4ヶ月での1番すきはなおくんだったから、だから、なんとか自分の気持ちを吹っ切ろうと躍起になる時もあった。違う恋愛しようとして失敗して傷ついて、結局なおくんに連絡して、ほんと迷惑なやつだったと思う。ごめんなさい。
逆にここまで付き合ってくれてありがとう。
感謝してる。
ケースタ前にうち来てくれてアドバイスくれたり、応援してくれたり、優しくしてくれたり、その後もケーキ持ってきてくれたり、
今度西尾に来て海?行こうって誘ってくれたりしたことも、ほんとは全部嬉しかった。
なおくんにとっては暇つぶしだったりただのセフレだっただろうけど、私にとってはたとえそうであったとしても、嬉しい思い出になったよ。
なおくんに本命の彼女がいても、
こんな風にお互い優しくできる関係なら
いいかなって思った。
でも結局私もなおくんを傷つけてしまったと後悔してる。強がった。必要のないこと報告したり。
人を大事にできなかった自分だから、最後に本当に痛い目見るのは結局自分やなって。
ちゃんと向き合って傷ついてもいいから
1人の本当に大事にしたい人だけを
本当に大切にしたいなって思う。
じゃないと幸せになれないって気づいたよ。
実はここ1ヶ月、考えてたこと。
そろそろ終わりにしなきゃと思う反面、
本当はまだ、なおくんと会ってたいって気持ちが交差してた。
今まで自分から終わらせることしかしてこなくて、それはすごく辛いことだったから、なおくんとの関係がどんなに苦しくてももう自分からはって思ってたけど、いつでも私の方が好きだから、私から終わらせるしかないよね。
長くてごめん。
なおくんは言いたいことは特にない?笑
最初で最後の"素直"だった。
ナオからの返信も
とても丁寧で気持ちのこもった長文だった。
「初めて心に響く本音を知れたよ。」
こうなる運命なのは分かってたように思う。
最後だから素直になれたのも、
最後しか素直になれなかったのだと、
皮肉のようにも感じる。
今晩だけ思う存分泣き晴らしたら、
また明日から新しい恋をしよう。
もうさんざん苦しみ尽くしたのだからと、
不思議と前向きな気持ちになっていた。
(▼実際のLINEのスクショ)
つづく
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