どんな祖母も好き
先日実家に帰った時、
夜中寝ていると祖母の部屋からガタガタと
大きな音が聞こえてきました。
何事かと慌てて行ってみると
部屋の隣のトイレに祖母が寝転がってました。
トイレに行きたいのに足が痛くて歩けず、
お尻でずるずると歩いてきたらしいのです。
でもトイレの前でも足が痛くて立ち上がれず、
ゴロゴロと転がってしまってました。
手を貸して起こそうとしても足に力が入らず、
トイレを諦め部屋に戻ることに。
何とかベッドに連れていき寝かしましたが、
「こんな風になるなんて情けない、もう嫌だ」
祖母はそうくり返し泣いてました。
以前の私なら、
悲しくなって一緒に泣いてたと思います。
でも今回は違った。
どんな姿でもおばあちゃんが大好き。
大丈夫だよ。とずっと背中をさすってました。
悲しみよりも、
これまで育ててくれてありがとう、
って感謝の気持ちの方が大きかったんです。
幸せは順風満帆な環境にだけにあるものじゃない。
祖母の痴呆が進みトイレに行けなくなっても
好きな気持ちは変わらないし、
家族の繋がりも変わらない。
一面だけを切り取って取り乱すのではなく
もっと深い本質の部分を見ていこう。
これを読んでくれた方が、
少しでも明るい気持ちになれますように。