哲学は重要か
『哲学には世界を変える力はないかもしれない。しかし、だからといって哲学が重要でないということにはならない』
こういった意見がある。
言いたいことは、自分の願望に関与しないものは重要ではないという考え方と、哲学は関係ないということだ。
哲学の仕事はそれとは別にある。最も重要なのは、考えることを考えるということだ。
日常では心理的傾向が幅を利かせる。そのことについて考えるのは、心理学の仕事ではなく哲学の仕事だ。
哲学は利益をもたらすのではなく、よりよく生きるということに関与している。
本当に哲学が重要かどうかを考えることは哲学の仕事だということを考えることは、重要なのではないだろうか。
哲学は重要ではないというのは、哲学ではなく怠惰な人の心理傾向である。