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思考と表現
先日、ある美術団体のグループ展に行った。アマチュアの人達の絵だ。
そこで気づいたのは「○○みたいな絵」「○○みたいな構図」が多かったことだ。それが悪いという話ではなく、独自性の難しさである。
影響を受けたものに引っ張られるというのは誰でもある。
また、「そこでやめちゃったの?」という絵がほとんどだった。それも悪いことではない。よくあることだ。
面白いのは、表現する際に、その人の思考がモロ出しになるということだ。自分では意識しなくとも、限界点はほぼ皆同じなのだ。
それを乗り越えるには相当の努力が要る。平均値を上回るための負荷は意外に大きく強い。それが持続されると耐えられないものだ。
それを乗り越えた者が表すものはちょっと違うものなのだろう。