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⭐️学び: 心の働きとは何か

心は意識でもある。何かを能動的にとらえようとすることや、何をどうすればいいかを考える際にも働く。

今こうやって記事を書いていても、どうすればうまく伝えられるかを考えるのも心の働きだ。しかし、その心の基本的なメカニズムは何なのかを私たちは学ぶことがない。

日々の生活の中で煩悶は必ず生じる。煩悶のない日などあるだろうか。

ぼくは心の基本的な働きのメカニズムを知れば、もっと心を制御できるのではないかと考えている。

ジャン.ドラクールは、「脳はこころである」(文庫クセジュ)という著書の中で「こころとは表現を作り出し、これを生存と繁殖の手段として使用する能力にはかならないのである」と述べている。

心をシンプルに定義すれば「生存と繁殖」のためにあるといってもいい。

このことは、ぼくが人間を観察してきて得た見方と同じだ。
「生存と繁殖」とする心の働きから、不安や嫉妬、他人との比較、怒り、死への恐怖などについて説明できるだろう。
しかし、ここから「どう考えるか」という課題の答えは簡単に出てこない。

思うことと考えることは違うとぼくが何度も述べてしまうのは、このメカニズムのことが頭にあるからだ。

心が「生存と繁殖の手段である」というのはおそらく間違いないだろう。他のメカニズムではうまく説明できないことを説明できるからだ。

しかし、それがゴールではなく、ここからスタートなのだ。
なぜなら、生存も繁殖も終わりを告げるからだ。そこからは心のメカニズムは通用しなくなる。

理性(思考)に従わなくてはならない時が必ずくる。「心の制御は生涯続く」と言われるのはこのことがあるからだ。