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ナスのヒモ掛けと枝豆の選別やってきた【農業バイト記録♯1】

園芸・農業に興味を持ち始めて約3ヶ月。
きっかけとなったさくらんぼ収穫のバイトをさせていただいた農家さん(以下Kさん)の元で、ナスと枝豆の仕事を体験させてもらった。

私自身の記録もそうだが、農業ビギナーにとって意味や価値のある情報を発信できるかもしれないと思い、バイトする度にこうして記事にしていけたらと考えた。


ナスのヒモ掛け

農業に興味をお持ちの方ならご存知かもしれないが、ナスは茎の重さで幹が倒れてしまうため、仕立てという作業を行う必要がある。
このヒモ掛けが仕立てに該当するのかは不明だったが、ナスの生育に合わせてそれに見合った高さに倒伏防止の意味でヒモを貼るというものだった。
(この記事を書くためにちょこっと調べたけど、もしかしてコレ誘引っていうのか?いやでも、別に茎を結んだりしてないんだよな。)

ヒモを結ぶのにも先人の知恵が凝縮されていた。
普通に蝶結びをしようもんなら、収穫期が終わって撤収作業をする際に時間が掛かってしょうがない。
蝶結びに似た結び方なのだが、かなり強度がアリ、何より外しやすい。
こういった技術を体感できるのは、実体験ならではだと思った。

枝豆の選別

枝豆の収穫にもそれぞれ農家の色が出ると思うが、今回お手伝いしたKさん宅では、株をそのまま切り取ってしまい、それを小屋まで運んで選別する形を採っていた。

株をそのままもぎとった枝豆。香りが高くて落ち着く。

この地域での枝豆は2段階にランク分けされているようだ。

Aランク(上級):2粒or3粒のもの
Bランク(低級):1粒or4粒のもの

ここでも農家ごとの色が出ると思うが、Kさん宅ではBランクは選別せずすべて廃棄する方式を採用していた。
(Bランクまで選別しているとコスパ的にマイナスとまではいかないが、効率が悪いとのこと。)

農業初心者あるあるかもしれないが、Bランク品を選別してしまって自分で食べる分にしてしまいたいと思わずにはいられなかった。

約1時間30分の選別作業でスーパーの買い物かご1杯分くらいの量になった。

振り返り

手先が不器用だと自覚している私としては、ナスのヒモ掛けは最初こそ緊張してうまく結べなかったが、ずっと同じ方法で結べば良いだけだったので、徐々にコツを掴むことができた。
同じ作業を繰り返すことが好きな私にとっては、かなり向いている作業だとわかった。
ただ、虫が苦手な方はちょっと苦痛な面もあるかもしれない。
開花している株にはミツバチが寄ってくるし、それを捕食しようとするクモも巣を張って待ち構えている。
ミツバチはかわいいので眺めていること自体が休憩代わりになり非常に心が癒やされるのだが、クモは私個人としてはアウト。
クモに触れないように慎重にヒモ掛けをしなければならない場面が何度かあった。

枝豆の選別は天職かと思うほど好みの作業だった。
まず、何より香りが良い。そして小屋の中なのでかなり快適。椅子に座りながらなのもgood。
(ここまで書いて、外に出て体を動かす作業を嫌う人間みたいな感想だなと思ったが、別にそんなことはないですよ。マジで暑すぎる日が続いているので、少しでも涼しい作業は本当にありがたいと思えるのです。)
私は大丈夫だったが、枝豆の表面についている産毛(?)がけっこう舞う。これが原因で目が痒くなったりクシャミが出る人も一定数いそうだなと思った。

どちらの作業もとても楽しかった。
特にナスは、私個人がやっている家庭菜園のお手本にもなり勉強させてもらいながらお金をもらう感覚だったので、なんだか申し訳ない気持ちになるくらいだった。

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