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ヴァニラウェアが10年かけて作った「ユニコーンオーバーロード」が面白い

発売直後から話題になっているゲーム「ユニコーンオーバーロード」、面白いです。久々に時間を忘れてゲームしています。

ヴァニラウェアが開発した「十三機兵防衛圏」もとっても面白くて、ここ数年でナンバーワンくらいの勢いだったのですが、十三機兵と並行でこんな大作を10年かけて開発していたとは…ヴァニラウェアの仕事には頭が下がります。

ユニコーンオーバーロードは、リアルタイムストラテジーっぽいシミュレーションRPGです。どの仲間でパーティーを組むか自分で決めて、そのパーティーを何組も束ねて、敵国と一斉にドンパチする感じです。広いフィールドの各所でどんどん戦闘が起こるので、リアルタイムに戦況を確認しながら、編成を変えたり、アイテムを使ったりと、全体の指揮をとっていきます。

十三機兵のバトルシステムもそうですが、この手のゲームは通常フィールド上で勝手にバトルが終わるのですが、ユニコーンオーバーロードの場合は、バトル画面に切り替わります。バトル自体はオートで進むのですが、ヴァニラ特有のリッチなキャラ絵が動くので、背景やキャラの作り込みのすごさに感服です。
こういう大戦ものって、豆粒みたいな小さいキャラが広大なフィールドでドンパチするのが常なので中々感情移入しにくいものです。
しかし、本作では仲間になるキャラは60人以上、それぞれがキャラ立ちしていて想像の余地のある背景を持っている、キャラ同士の会話や親交あり、バトルシーンの立ち絵あり、主人公の選択でキャラとの関係性も変わり…と、戦場で戦う一人ひとりに物語があるんだなぁと感情移入できるのです。

シナリオは、王道のヨーロッパ騎士道物語的な感じです。バトルメインな設計のため、超王道に寄せているのかなと思います。王道は刺さります。王家の血筋を引く主人公だけが持つ特殊能力、熱いですね。

SRPG初心者でもプレイしやすいよう、チュートリアルも丁寧で、難易度設定も複数ありで、手に取りやすいです。最初は情報量が多いと思いますが、途中までやってみて2周目でまた最初からやってみると理解が深まります。

十三機兵の時は、群像劇のように複数のキャラクターの運命が交錯するシナリオの絶妙な設計が魅力でしたが、今作はキャラの魅力と自由度の高いゲームシステム・バトルシステムのおかげで何度も戦える楽しさが詰まっているように感じます。

最近は、「ファイアーエムブレム風花雪月」をやって面白かったのですが、それに近い感じです。風花雪月が戦術に特化したゲームなら、ユニコーンは、誰を仲間にしてどういうパーティーを組むか、フィールドのどこをどういう順番で探索して資材を集めるか、という戦略の部分からユーザーにゆだねられているので、より自由度が高い印象です。

音楽やグラフィックは言わずもがなです。おいしそうなヴァニラ飯も健在。ちまちま進めていきます。

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