見出し画像

まごころ。

正義、誠実に
敵うものはない

獅子のような
音声も

「相手を想う」
これが無ければ
全く響かない

文字にすれば
同じ言動
同じ行動
カタチからみれば
同じように
している
同じ声かけ

しかしこれは
誰にも伝わる

みなさんに
必ず感じる

「親切なふり」
なのか
「親切」なのか

感じるものである

声の色
表情
状況で観て
わかるものもある

被害者ぶって
被害を口上するひと
眺めているだけで
この人は
ひとの皮きた
悪魔だなと
感じることもある

小さな虫を
捕食するための
疑似行動として
自分が弱ってる
ふりする

そんな生き物
見たことあるが
それにも近い

「わたしは
よわいのです!」
という看板

近づくと
カメレオン如く

自身を
「薄気味悪い」
そんな
存在にしてることに
気づいてないようだ

おっきいばあちゃまと
同世代のひとに

学んだことを
そのまま云うと

人の色気は
漂うもので「品」である

オトコもオンナも
おじいちゃん
おばあちゃん
と呼ばれる
世代がSEX下着を着用してる
薄気味悪いことを
「色気」とは呼ばない

「色気」とは
正した襟もとに
凛とした声の震えが
のるような
「繊細」なことである


おっきいおばあちゃまは
何度も書いてる
「人柄」を重んじる

ひとにおかしなこと
されたら
「苦情」いわずに
下がりなさい

縁を絶ちなさい


あんなに
「対話」を重んじる
おばあちゃまが云う
だから不思議に覚えた

「人柄」「お育ち」
というのは

本人が変わらなければ
「生涯変わらない」

「人柄」「お育ち」
悪い人の共通は
「自分の事しか
考えていない」

「相手を思いやれない」
「配慮が無い」

だから
「孤独」になるのです

この「孤独」に
ボクは殴られた気がした


「パコには悪いけど」
そう前置きしながら
おっきいばあちゃまは云った

「親が離婚」
それだけで
わたしはお友達
やめたことある

そう云われた

どちらかが
「我慢しない親」
ということは
その子である友達も
「我慢してくれない」

友人づきあいに
「我慢」も時にはある

「でも、ばあちゃま
片方の親の暴力とか
仕方ない理由は?」

「親が暴力」って
その血が引き継がれてるなら
わたしはとても怖いわ

「え?」

ボクは苛立って
おっきいばあちゃまに
大きな声で言ってしまった

「親のせいで
その子まで
悪く云わないで欲しい」

「親のせいで
子供まで
ダメだと切り捨てないで」

「親のせいで
子供も同じ
だなんて言わないで」

「そうねパコ」

おばあちゃまは
ボクの三倍は頑固だ

なのに何も言わない

「でも覚えていて」
「なにかおかしいな?」
そう思ったら

その人の親を御覧なさい

出しゃばりや
派手派手しい人
ではないですか

言っていい事と
悪いことがある
それがわからない

だから
「余計なひとこと」

そういうひとは
結婚しても
離婚してしまう

子供のことも
考えないから
怖いものが何もない

ボクの親は死別だが
ボクの入った施設の友人は
たくさん被害に遭ってる
子たちが居た


ボクは知っている
子供は誰もがみな
素晴らしい

子供はすべて
誰かのせいで
未来を奪われてはいけない


「ばああちゃん!
間違ってるよ!
ばあちゃんは
間違ってる!」

ボクは怒鳴った
部屋の音声防犯アラームが鳴る

すぐ防犯会社の案内

「ばあちゃん!
それは差別だ!
侮辱だ!偏見だ!」

親族が走ってくる
おばあちゃあのスマホも鳴る

おばあちゃまは
それでも強かに言う

「人生は短い」
護ることが増えると
人をよく見極めなきゃ
いけないのよ
智慧をつけなさい

普通のひとと
そうでない人は
だいたい似てるの

些細なことも
とても似てます

ゴミの捨て方
お金の使い方
趣味もそう

「ガラがわるい」って
だいたい似た感じの人達よ

ボクは激昂しながら
声を荒げた


「ガラが悪くても!!!
同じ人間だ!」

犯罪もしていない
悪い事何もしていない
そういう人もいるんだ!

少々悪い事したって
それが何だ!どうした!
同じ人間だ!
きっと
自分を大きく見せなきゃ
ならない人ってだけだ

ばあちゃん!
同じ人間に失礼過ぎる!
ばあちゃんこそ
下品だ!

この大声の大喧嘩に
親族が山のように
集まり始め
引き裂かれた

おばあちゃまは
おじいちゃまたちが
連れ出した

ボクは車イスごと
大移動


叔母様にビシッと云われる
怒鳴るなんて最低よ

大声で自分以外の人を
脅すことはやめて
二度としないと
誓いなさい

やだね

ボクは返事をしなかった

やがて南山の交差点をすぎ
石川橋を下りはじめる

どこいくの

叔母様は一番遠くの
親族のうちに
ボクを運んでる

「申し訳ないけど
大きな声を出す子は
養えないわ」

ボクは耳の聞こえない
おばあちゃまの
暮らしてる高層階へ
送られた

耳の聞こえない
おばあちゃまは
物知りだ

「パコちゃん
ケンカしたんだって
強いね」

震える文字と
片言の声で話してくる

うん、ムカついた

「へぇ、カッとしたんだ
そりゃ、負けね」

ボクは泣いた

自分の意見が正しいと
思ってるなら
カッとせず
怒鳴らず

穏やかに
ゆっくり説明をすること

理解が得られなくても
それは仕方ないの

大勢いれば
それも当たり前

パコちゃん
何が一番強いかわかる?


「誠実よ」
「こころ」

これが肝心
まごころで必死に
伝えなさい

あなたが
「守りたい」
そう思う
「大切なひと」を
想うなら

自然と頭がさがるの
強くなりなさい
本当に強くなるのよ

震える文字が
ボクを必死に励ました

ボクは夜景を眺めながら
「朝」を待つ

武器は「まごころ」



















読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました