見出し画像

金魚ねぶた(青森県青森市)

原材料:砂糖、白餡、りんご(青森県産)、水飴、寒天/香料
製造:上ボシ武内製飴所
販売:あおもり探検市場 https://store.shopping.yahoo.co.jp/tanken/a02-rt-15.html

2020年の夏は、青森ねぶた祭りは中止だ。大変残念である。ねぶた師を支援するクラウドファンディングも立ち上がっているようだ。

今わたしの手元には青森からお取り寄せした「金魚ねぶた」がある。中身はりんご羊羹だ。

画像3

ねぶたというと勇壮な武者等を模った巨大な灯籠が有名だが、金魚を模した灯籠もあり、それは「金魚ねぶた」と呼ばれる。モデルは江戸時代に津軽藩で飼育され、当時は「地金魚」、後に「津軽錦」と呼ばれる金魚である。長期間にわたって津軽藩の保護のもとに改良を重ねた品種であり、手に入れられない庶民がせめて形だけでもと作り出したものが「金魚ねぶた」だったのだそう。下の写真は青森県五所川原の「立佞武多の館」で私が撮影した和紙製の金魚ねぶた。

画像1

数年前に訪れた青森ねぶた祭りでは、下の写真のようにビニール製の「金魚ねぶた」が商店や民家の軒先に飾られていた。「金魚ねぶた」の紅白は縁起がいいので福を呼ぶともいわれている。

画像2

一方、りんご羊羹の方の「金魚ねぶた」は、箱を開けるとこのように金魚たちと目が合ってしまう。

画像4

包装紙をひろげて形を整えると、「金魚ねぶた」らしくなる。

画像5

中にはゴム風船のようなものに包まれた一口サイズのりんご羊羹。付属の爪楊枝で刺して食す。

画像6

画像7

ぷるるんっと中からまるい羊羹が出てくるのが楽しい。

画像8

ただでさえかわいい「金魚ねぶた」の包装を開け、ようじで風船をプスっと刺すと、まんまる羊羹がお出ましになる。なんと素敵な菓子なんだろう。祭りの屋台のキラキラと光る色とりどりのおもちゃのようなワクワク感がこの菓子には込められている。そして、りんご羊羹の爽やかさとしっかりとした甘さが昔ながらのアップルパイの中身みたいでほっとする。今年は「金魚ねぶた」を頬張りながら家で祭り気分を味わおう。

応援してくださると大変喜びます!