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不妊治療経歴その2

こんにちは、ぱちみです。

やっほう、前回不妊治療の開始前からについて

つらつらとつづっていました。

今回はその続きです。

前回の不妊治療経歴その1では、

卵管を通す手術、『卵管鏡下卵管形成術(FT)』を行った後、

タイミング療法2回、人工授精1回をするも撃沈。

その後、卵管がまた半年で閉じてしまうまでに人工授精を繰り返すという医師の意見や、精子の状態から体外受精や顕微授精のほうがいいという意見があった。


というところまで投稿しました。

ちなみにですが、この卵管がつまっているっていう原因は

大きくは、クラミジア。性病ですね。

若い人に近年よく見られるもので、症状がないとか、治ったから良いとか

そんなこたあないわけですよ、もしこれから子どもを持つことを考えているのなら、不妊の原因にも十分なりえる。

わたしはというと、クラミジアに過去になったことがあるかないかの検査で

なったことはないとの結果だった。まあ今までほぼほぼ短期間で性病の検査はやってきたので(中高校生でカンジタってだけでだんだん性病を疑われ検査されるようになっていった)、そんなこと知っている。

他に考えられるとしたら(言い切れないけどね)、


子宮内膜症


炎症が卵管にまで広がってこんなことになるわけです。


なんかさ、「不妊」の原因になるんだって。

ってフレーズ、まあ聞くことあるやん。

だから婦人科検診はいっといた方がいいよとか、

生理でつらいなら病院行ってみたら?薬ももらえるし。

みたいなさ、あるやん。女子界ではさ。


病気かもしれないし一度診てもらったら?

って。


だけどさ、だれも

「子宮内膜症ってさ、生理痛がひどいとかそういう人はその可能性があるんだって。それでさ、その内膜症ってのは炎症が子宮だけじゃなくて、卵管とか卵巣とかに広がって、あとは卵巣から出てきた卵子をピックアップするイソギンチャクみたいなやつとかも働かなくなってさ、こども欲しくても、そのどれかが上手く働いてなければまず難しいやで!ていうか、子宮とかその関連するやつの位置関係とかわかってる???しかもそもそも卵、出荷されてないかもしれへんのやで!」

っていうところまで具体的にアプローチされたことってなくないですか。

しかも「病気かもしれない」っていうその病気、

まさか「こどもができない」っていう状態とは思ってないよね。


誰のせいとかではなく、自分のからだのことやのに

知る機会というか

知ろうとする重要さって日常生活でほぼなくないっすか。

こうやって「不妊」というものにぶつかるまで。

しかも、不妊不妊いうて病院行って高度不妊治療まで行く人も

若い人では少ないのかもしれないしね。


・・・

あら、話が飛び出してしまった。経歴に戻ろう。


その後、えんえんえんうんうんうんと私はステップアップすることにどこか不安はあって、知り合いにインタビューしたりして治療に対して理解を深めようとしていた。

不安ってのは、毎日の自己注射だとかそんなことじゃなくて

仕事に対する不安。

休みとか体調とかそんなこと。

ふりかえってみて、私の仕事は腰をかがめたりなんかをする動作が多いと思う。ほんで力仕事のような部類の職種のスタッフは、妊娠がわかると体に負担のかからないように、仕事の内容を交換したり検討したりする。そんな人は何人も見てきたけど、妊娠がわかる前から、いきなり頻繁に休んだりする人は今の今まで1回たりとも見たことがなかった。

だから不安だった。

その後、1か月後ほどして

体外受精に向かうための説明会参加などの「準備」なんかをした。

その間、職場とのやりとりももちろんあった。これは別に今度書いていこうと思う。

そして夏、毎日の自己注射や服薬を終え、『採卵』となった。

私は体質的に、卵が育ちすぎておなかがパンパンに腫れまくるということにもなったが、

無事

21個ゲットとなった。

ちなみにこれは多い方。卵がひとつもとれない、育たないという方は本当に多くいらっしゃいます。

ちなみに精子は元気がなくて、卵子1個に対して精子をふりかけるという体外受精では戦えず。全て、卵子1個に対して精子1つを注射のようにいれるという顕微授精で受精させることになった。

その後、無事に成長できなかった受精卵があったものの

最終的に我々の遺伝子が合わさった貴重な卵は14個となった。

こちらの結果も、十分といえる結果の方です。

受精できなかったとか、できても胚分割が途中で止まってしまったとかで

結局残ったのは0、1つという方も不妊治療をしていればたっっっっっくさんいらっしゃいます。

このステージに立つことは、簡単なことじゃあありません。

お金だってここまでで何十万(わたしはおそらくステップアップしてからこの時点で60万くらいかな)とかかるわけだし。

ちなみに、この取れた卵を凍結保存するために、卵の数に合わせて何万とかかるんです。

ていうか、お金だけじゃなくてそれまでの検査結果、治療結果・・・いろんんなところで気持ちもびっくりするくらい揺れるんだとおもう。


おっとまたずれた。

採卵、受精確認が終わったあと、さあ受精させた凍結卵を子宮に戻そう!というのが「移植」と言われるものです。

ここに移行するまでも服薬、検査などたくさんあります。

初回の周期では、

子宮内膜が5.1ミリと薄く、移植延期。8ミリ以上やったけ、7ミリやったっけ(すみません、数か月治療してないだけですぐ忘れる)、それくらいないと移植に適さないということで、私はこの時子宮をただただ休める期間となった。1か月なにもできずに待ちぼうけ。

その次の月、また検査やら治療やらをして、ついに移植ができると決まった。(決定までどれくらいの日がかかるのかなど、また書けたら書きます)

採卵して受精して5日目の状態で凍結保存していた、グレード(ただの見た目)の良い卵から子宮に戻ってもらいます。

移植後は病院によるみたいだが、過ごし方にも注意があります。

そして、妊娠判定日。2週間後は4週3日。

自然妊娠であれば、まだわからない時期かと。

私の判定は、ちょっと妊娠してるかもくらいの血液の値だったので

診察時には

妊娠おめでとうございます!予定日は7月です!

と看護師さんに言われた。


その日からも妊娠継続できるように注射があり、服薬を続けた。


その翌週、妊娠していれば胎嚢が見えるという頃に再度判定があった。


すっかり、血液には反応しなくなっていて、赤ん坊はこれっぽちも姿を見せることはなかった。

化学流産ということ。


化学流産ではあるが、そもそも流産というものはよくあること、って職場の会話で聞いたこともあったし、ネットじゃそんなことたくさん書いてある。

しかしながら、今までの治療のことなんかを思い返すと、

なんとも残念な気持ちになった。


その後、すぐには移植ってできないもんで。

ところで、1年に12回、妊娠するチャンスはあるんだから、1か月も無駄にしたくない!!!って妊娠出産を望む方なら思いますよね。

しかし、不妊治療ってのはそんなスムーズに毎月毎月、受診=妊娠、治療=妊娠、って話じゃないんだからさ、時間は予想外にかかっていく(終了時期は自分次第)、

というのも伝わればこれ幸い。


1度目の移植から2か月後だったかな。2回目の移植を行った。

それまでに服薬などでいつも通り子宮を整えて挑んだ。

今回は、2番目にグレードの良い卵が子宮にやってきた。


2週間後の判定は、


撃沈。かすりもしなかった。卵どこいってんほんま。


とうとう2回の移植で結果を出せなかった私に

医師から「着床障害」の可能性を告げられた。

つまり、この年齢でこのグレードの受精卵で妊娠成立しないのは

ちょっとおかしい、ということ。


まあ、そうだろうよ。


ここで、着床障害の検査を一通りやってみることにした。保険はもちろん効かないものが多い。

夫婦ともども血液検査をした。

あと、染色体の検査もした。これはちょっと倫理的な問題があるので、その説明や同意書も特別にあった。


検査から結果までに1か月ちかく要したと思う。


結果、

血小板凝集能とナチュラルキラー細胞(NK細胞)活性の項目で引っ掛かった。

NK細胞に関して、精子だったり受精卵だったり私の体内で攻撃しまくるらしい。そりゃあ困ったもんだよ。

ということで、夫の成分を私のからだにあらかじめ入れておいて

なれさせておこう作戦。(適当なせつめいでごめんなさい)

「リンパ球移植」というものを(これ海外では副作用の点で禁止されてたり)することになった。

夫の血液を採って、3時間後にそれを使用して、リンパ球をわたしに移植するというもの。

これ、めちゃくちゃずきずきするし、かゆいし、できればもうやりたくないけど、妊娠したら、妊娠継続するためにまだやらなあかんねんて。

興味あるかたはアメブロで詳しく写真付きでやってます。

計4回、2週間に1回、2か月要したよ。

さて、これで着床障害の検査から気になるところは治療したので

3回目の移植へ。ちなみに、着床障害に関する検査はほかにもありますが、わたしには優先度が低いということでこの時はやっていません。


3回目は、3番目にグレードの良い卵を子宮に戻します。


2週間後、撃沈。かすりもせず。おい、卵どこいってん。


という結果に終わった。

上手く表現できないけど、今回こそは!この治療した!クリアした!と思って移植する。移植すれば妊娠したと思い込んで生活する(気の持ちよう)、で、結果が出ないってそうとうなダメージやと思う。

そして次は、

「優先度が低い」と言われていた検査を提案されたわけです。

不妊治療患者であれば、皆さんご存じ「慢性子宮内膜炎」「子宮内フローラ」。

子宮内の炎症と菌についての検査。

ちなみに、わたしはカンジタ経歴がすごいので、怪しいかもしれないと医師に言われた。

ちゃっっちゃとやりゃいいんですが、

ここで治療開始時より自転車操業であったぱちみ家、ついに足が動かなくなってきた。


「治療やすみます、経済的に。」


と、病院に申し出て無期限延期中。


さらっとしか書いてないが、お金がすごいかかる!(笑)

検査もちゃっとやりゃいいが、10万はかかる。

だしゃいーけど、その後スムーズに移植したほうが検査と治療の効果の点でいいし、そうなると20万かかる。


とかさ、小さなお金と思うかもしれんが、わしにはここまで・・・。くっっ。

ちなみに現在までにざっと180万程度かかった。


びっっっくりぼんばーーーーー!


あと、3回目の移植があかんかったときに夫が「もうやめよう」と繰り返し一貫して言っていたのが

どうやら私の治療を「頑張る」というところにゆるみがでてきてしまった。

いままで張りつめていた糸がどっかからほつれていくような

そんな気持ちになってしまって、

どうも気持ち的にどこか少なからず「負担」(のように感じる)検査の時点で乗り越える気力がなくなってしまった。

だから今は治療から離れているが

そう決めるまでにももちろん葛藤があった。

これについてはまた書ければ。


ちゃお

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