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【コロナ引きこもり日記】 Day67

67日目 7月12日(日)

幾度となくなるアラームの音で目が覚める。まだ寝ていたいけれど、今日は朝から面接なので、早めに起きて準備する。そんな日曜の朝。

もう日曜かよ。そんな気持ち。1週間って本当に早すぎるよね、参っちゃう。走馬灯かよと思うくらい人生が秒。

朝からYouTubeを見て気分を上げ、ドキドキの15分間を無事に終えて、一休み。夜はくだらない予定があるが、それまで暇なのでとりあえずNetflixに走るいつもの日常。こうしている時間が無駄なのだとわかっている、わかってはいるがやめられないこれが人間である。

『日本沈没2020』という物騒なアニメをみる。小松左京さんの同名の原作を思い出す(読んだことないけど)。

結論から言うと、こんな日本はいやだと言う感じである。アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」並に人がひとり、またひとりとどんどん死んでいくので恐ろしい。もはやサイコホラーであると思ってしまうくらいには残酷な世界が描かれている。いつこうして今の現実の日本も沈んで海の底に消えていくか、わからないんだなあといった気持ちである。今のうちにこの素敵な日本を満喫しておこうと最終話で思えた。

というかよくこんな状況で生き残れたな主人公たち、すごいよシンプルに。主人公の頑固で子供な部分にはたまにイラついてしまうところもあったけれど。英雄のように讃えられてもいいくらいには、しぶとく大海原を小さなボート一つで乗り切り、仲間に助けられ、あれよあれよと生き残る。結局、人生は運なんだなあと悟りを開く今日この頃。死ぬ人は死ぬし、生き残る人は生き残るし、死ぬ時は死ぬ、人生ってそういう感じなんだ。

壮絶な物語を読み終わった後みたいに放心して、出かける準備をする。

瑛人の「香水」という歌が頭から離れない。なぜ今。絶対ドルチェアンドガッバーナのせいだよ。どうしてくれんの。全然別に失恋中とかでもなんでもないのに、気がついたら口ずさんでしまってるしずっとサビのメロディが頭の中を金魚みたいに泳ぎまくっている。やめて!もうやめて!いい歌だし歌いやすいしキャッチーだし好きだけどドルチェ&ガッバーナの香水の匂いはわからないからもうやめてえええぇぇえ。そんな夕方。洗面所で熱唱した。

100億年ぶりくらいに高田馬場の地に降り立つ。友人に会う。早稲田はオンラインのはずだけど、相変わらず学生でロータリーは賑わっている。泥酔した女の子3人を両脇に抱えたハーレム状態の男子大学生を見て、ああこうしてせかいは回っているんだと再び悟りを開いた午後11時。明日も強く生きよう。

ああ。今日は、ドルチェ&ガッバーナ。

おやすみ。



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