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そして誰もいなくなった

「そして誰もいなくなった」
アガサ・クリスティー

初めて読むアガサ・クリスティー。最初に選らんだのがこれ、実はテレビドラマを以前に見ていまして、どんな結末なのか既に知っています。ですから読書の目的は、本来のミステリーを楽しむという物ではなく、作家としてのアガサ・クリスティーの文章や手法を知りたいというのが目的です。🙂

結論から言うと面白かったです。引き込まれました。まるで映画を見ている様に場面と状況が脳内にスクリーンとして現れます、文章が鮮やかで明快、こんなに分かりやすいとは意外でした。😮 時々陰湿な表現もなくもありませんが、恐怖で読むのが止まるという事はなく、次の展開がどうなるのか?と好奇心や興味の方が優先し、どんどんページが進んでいく感じでしたね。🙂

物語はある孤島に招待された10人の男女が一人ずつ謎の死を迎え、最後は生きている者が誰もいなくなる。といった内容。

この登場人物のキャラクターや歴史的背景、それぞれの関係性などが見事に作り込まれていて完璧ですね、無駄な登場人物が一人もいなくて10人が全て主役で描かれています。

また事件が進行するに従い、それぞれが相手を犯人として疑うのですが、逆に「何とか生き残りたい」と妙な連帯感が生まれたり・・この辺の感情表現が面白かったですね。🙂

ミステリーというと「殺人を楽しむゲーム感覚な小説」という先入観があって、あまり読まずにいた訳ですが、とんだ食わず嫌いでした。今後も色々と読んでみようと思います。🙂



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