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来秋のドラフト候補に浮上も 海星の2年生投手・向井恵理登の実力とは…

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。高校野球の地方大会も終盤戦に差し掛かっているが、各地で目立った選手も積極的に紹介していきたい。今回は、来年のドラフト候補と予想される長崎の本格派右腕を取り上げる。

2021年7月14日 全国高校野球選手権長崎大会
海星5-4九州文化学園

向井恵理登(海星) 2年 投手 176㎝63㎏ 右投右打

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この日のお目当ては九州文化学園のエース黒木優(3年)で、スタンドには8球団のスカウトの姿があった。しかし、その前で黒木を上回るインパクトを残した選手が、海星の4番手で登板した向井恵理登(2年)だ。

チームが黒木から一挙3点を奪って逆転した直後の7回裏からマウンドに上がると、3イニングをノーヒット、5奪三振という圧巻のピッチングで1点差のリードを見事に守って見せたのだ。

176㎝、63㎏という数字からも分かるように、まだまだ体つきは頼りないとはいえ、肩の可動域が広く、股関節周りも柔らかさが目立ち、全身をしならせるようにして腕を振ることができる。これが大きな長所だ。

とにかくフォームに躍動感としなやかさがあり、リーチもかなり長く見える。この日の最速は140キロで、アベレージは130キロ台中盤と驚くような速さはないが、球持ちが長く指のかかりも良いため、数字以上に打者の手元で速さが感じられた。

変化球は110キロ台のカーブで緩急をつけることができ、スライダーは120キロ程度と、それほどスピードはないものの、しっかり腕を振って投げられ、コントロールも安定していた。チームは準決勝で、秋の九州大会王者である大崎に1対2で敗れたが、先発した向井は、6回を投げて1安打、無失点と見事なピッチングを見せてくれた。

◆来年の今頃には“騒がれる存在”に…

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