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“最速152キロ右腕”享栄・肥田優心 西武平良の活躍がプロ入りへの後押しになる可能性も

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。7月に入り高校野球の地方大会も本格化してきたが、そこで目立った選手も積極的に紹介していきたい。今回は、小柄ながら、同じ世代でトップクラスのスピードをマークする本格派右腕を取り上げる。

肥田優心(享栄) 3年 投手 172㎝85㎏ 右投右打

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春の愛知県大会、続く東海大会とともに準優勝を果たし、2000年春以来の甲子園出場の期待もかかる享栄。今年の3年生は、中京大中京で2009年夏に甲子園優勝を果たした大藤敏行監督が就任してから入学した最初の年代ということもあって、非常に能力の高い選手が揃っている。

投手では菊田翔友と竹山日向が早くから評判となっていたが、ここへ来て、その2人を上回るパフォーマンスを見せている選手が、同じ3年生右腕の肥田優心だ。

東海大会ではスカウトが計測したスピードガンで152キロを叩き出し、7月18日に行われた蒲郡高校との試合に先発すると、今度は球場のスピードガンでもしっかり150キロをマークして見せたのだ。

その肥田のピッチングを初めて見たのは、昨年6月に行われた帝京大可児との練習試合。相手の先発は、昨年のドラフトで中日に5位指名された加藤翼ということもあり、スカウトも多く視察に訪れていた。そんななか、この日、最も安定したピッチングを見せていたのが肥田だった。

先発した竹山の後を受けて、7回途中からマウンドに上がると、2回2/3を投げて許した走者は死球の1人だけでノーヒット、6奪三振という圧巻のピッチングを見せたのだ。

肥田の最速は143キロで、加藤の147キロ、竹山の144キロには及ばなかったが、安定した球筋でコーナーいっぱいに投げ分けるピッチングは安定感十分だった。

昨日の蒲郡戦の映像を見る限り、この1年間で体つきが一回り大きくなり、フォームの躍動感もアップしたように見える。体の近くで縦に腕が振れることで、コントロールが安定しており、特に高めのボールはバットを押し込むような迫力が感じられた。

◆スカウトが熱心という話はあまり聞こえてこないが…

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