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スピリチュアルをだす専門職

こんにちは。えめです。

私の産婦人科の先生は
けっこうお年を召した男性の先生です。

私は医療職として、
先生をものすごく尊敬してます。


出産までは、
けっこう厳しいこともパシッと言われます。

「お母さんになるんでしょう。
こんなんでどうするの。」

なんてNGワードギリギリのセリフも
たまに言われて凹んだりする時も。

でも、
何言ってんだかわからないくらい
グジグジ言ってても、
ものすごくしっかりお話を聞いてくださる。


先生は、産む時がすごい。

乱れそうな呼吸を
声かけで整えながら、

向こうが整えて音頭をとっているのに、
こちらの呼吸に完璧に合わせてくれる。

もちろん、手技は手早い。

技量はさすが、
熟年の技が光ると思わせる。


だけど、
私が言いたいのはこの後の先生。

全て終わって、
「はぁ…」と全身脱力、
いや、全身ガチガチのブルブルになってる時。


手を後ろに組んで、
そっと顔の見える位置
私の横に来てくださる。


そして、
神々しい晴れやかな笑顔で


おめでとうございます。」

「元気な男の子だったよ、ようがんばったね」


と、丁寧に声をかけてくださる。


その瞬間、
私のガチガチはフッと安らぎ、


あぁ、
おめでとうおめでとうとは言うけど、
今日は本当に貴重で素晴らしい、
神様がくださった大切な時なんだ。


そう感じたのです。


先生によっては、
定形文のように
「おめでとうございます」と言い、
あー終わったとばかりに、
看護師に指示を出して退出される先生もいる。


でも、
先生は丁寧なだけでなく、
神職のような佇まいで、

祝福のベールのようなものを、
毛布のようにかけてくださる。


あれはどうやったら出せるんだろう?


若造で、まだまだ荒削り。
青臭い私には、
出そうと思っても、
なんか違うものが出てくるんだろうなぁと。


先生は、
新生児を診察する時も、
必ずお辞儀して
「拝見させていただきます」
とおっしゃる。

「診ますねー」
なんて語尾の伸びた調子で
服をサッサと脱がすようなことはしない。

しっかり言ってから、
丁寧に洋服を脱がしていく。

そして、
元気だとすごく神々しい笑顔で、
「順調だね」
と私に喜びをプレゼントしてくださる。

赤ちゃんが元気で
本当によかったという
先生の感情が伝わってくる。

そんな姿勢を見て、
赤ちゃんは神様からの贈り物だと感じる。

我が子だけれども、
贈り物を賜るような気持ちになる。


人生の大先輩が
身を正して礼をする。

そんな姿を見ると、
「丁寧だな」とかいう感想ではなく、
身が締まる思いがする。

大切にしていきます。
そう母心が育つ感覚がします。



私は、精神科の看護は産婦人科の看護だと
ブログのトップにも掲げてます。

私も、有難いことに、
人生として生まれ変わる瞬間に、
10例ほど立ち合わせていただいた経験があります。

その瞬間には、
少しの静けさと、
リーンという何かの音を感じます。

生まれ変わる瞬間の方は、
いつも通り、よりほんの少し強く、
思いを私にお話してくださります。

もう我慢できないといった様子で。

その時は、
いつもと違い、
ハッキリと何を言えばいいのかがわかります。

その一言を待ってるから。

待ってる一言を私が発すると、
その方の表情がフッと変わります。

次の瞬間から、
その方達は別人になります。

多くは、
大人とこどもの自分が融合して、
悩ましかったこどもの自分に、
ありがとうって言って別れを告げる。

頭の中にいた、
がんじがらめだった脳の住人が、
旅立っていく瞬間。

精神科の貴重な貴重な出産の瞬間。

出産を終えた方たちは、

目の前の壊したかった壁を、
まるで最初から
そんな壁存在しなかったかのように、

いとも簡単にすり抜け、
笑顔で生活し始めます。


そんな時、
私は、先生のように、
やっぱり上手にはできません。

ニコニコ眺めるくらいしか。

あんな神々しい佇まいは、
やはり10例では身につかないんだろうなと。


でも、身につかないからと、
礼を欠くのは間違いで。

先生みたいに、
佇まいを正して、
しっかり寄り添ってやっていきたいです。



うつ病をはじめとした精神疾患は
多くが生まれ変わりの合図です。


神様がくださった命を、
身体を休めて大切にして、

人の世業を洗い落とし、
お礼を言って一度お返しする。

そして、
新しい人生を賜る。

あなたの笑顔が誰かの心を包みますように。

なによりあなたが、
人生という旅を安らかに楽しめますように。

人生を大切にできるように、
先生みたいな佇まいで、
お伝えできる看護師に。

いつかなれたらいいな。



最後まで読んでいただきありがとうございました😊



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