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頭と心と身体がバラバラな「うつ状態」【精神疾患を説明する①】

こんにちは。えめです。

精神疾患って
名前だけは有名ですが、

実際どんな症状で、なぜ起こるのか、
あまり知られていませんよね。


私は、
適応障害→うつ病→双極性障害と
診断名が進化して、
いろんな症状を経験しました。

統合失調症の症状も出たことがありますし、
パーソナリティ障害の症状もありました。

今は全て克服しています。


今の話を聞いて「ん?」と思ったあなた。

診断名をあまりアテにしてはいけません。

医師が保険請求のためにつけている名前なんかで、
人をカテゴライズしてはいけません。



でも、疑問を持っていただき
ありがとうございます。

今からシリーズを通して、
少しずつ、その「ん?」に
私が分析した内容で
お答えしていこうと思います。



ということで、
シリーズ始めたいと思います。


精神疾患を説明する①
頭と心と身体がバラバラな「うつ状態」


ちなみに、今回は、
疾患名を無視してお話します。

精神科における疾患名は、
便宜上ついているものがほとんどで、

本来、
「〇〇病」=「〇〇が原因」
って簡単に分類できるものではありません。

なので、
根本的なお話をするために、
疾患名から説明するのではなく、
原因から疾患名や状態を説明していきたいと思います。

それを踏まえた上で、
本編すごく噛み砕いて
頑張って説明するので
よろしくお願いします|・ω・*)


精神科疾患の原因:総論

「精神科疾患=本人の精神的な原因で起こる」
と考えている人は多いかもしれません。

あえてハッキリ言うと、
「精神的な原因(単品)で発症する」
と考えるのは間違いです。

精神科疾患の原因は
ざっくり以下の項目があります。

・身体的な障害、ストレス
・精神的なストレス、オーバーワーク
・社会的なストレス、社会の発達不全
・不運(スピリチュアル)

簡単ですが図がこちら↓

精神疾患の原因 えめ


これらが絡み合って、
キャパオーバーになり、
生活に支障が出た時に診断名がつきます。

診断をする時、
症状の傾向から見て
診断名を医師が判断しますが、
主病名の他に、サブの病名、
「隠れ病名」があることが多いのが精神科

あらかじめ言っておきたいのは、
ストレスがキャパオーバーしたから症状が出たのであって、
原因自体はかなり多くの人がもっています

「え、あなた精神科の病名がついてるの?」
と倦厭しているあの人も、
精神疾患の原因を持っています。

詳しくは今後の記事でお話していきますので、
今回は割愛します。

以上を踏まえた上で、
一番整理されていない、

精神的なストレス、オーバーワーク

の項目のから
説明を始めていきたいと思います。


精神科疾患の原因:精神的な原因

結論から言うと、

精神科疾患の精神的な原因について、
ポイントを思い切ってざっくり分けると
以下の3つです。

①自分軸
②自分と他人との境界線
③自分の役割と立ち位置

さらに①自分軸を
ポイントにまとめると以下の3つ。

①心の発達(アダルトチルドレン項目込み)
②感情の理解
③自分の理解(発達障害項目込み)

今回は、①-①-①ということで、
①自分軸についてのポイントの
→①心の発達についての総論

→①頭と心と身体がバラバラ
について説明を始めます。

①頭と心と身体がバラバラ

※本当は「頭と心と身体と本能がバラバラ」
なのですが、
ややこしいので今回は本能を省きます。

✅ 頭と心と身体について


精神とはなんぞや?
という問いをすると、
永遠に記事を書けそうなので割愛。


結論から言うと、

脳の意思決定機関を1つにできていない

ということが精神疾患の一つの原因です。


どういうことか?


頭と心と身体
という定義を使って説明したいと思います。

今回の
頭、心、身体の定義はこちら↓

頭=理性 (周囲に合わせて自分を制御する)

心=感情・本音 (本来の自分の発達、自分)

身体=自分が現実的に動ける範囲

本来、
「脳」が「身体」の許容範囲内で、
指示系統を一つにして、

活動の指令を出してくれたら
問題はないんです。

しかし、「脳」の中に、
理性的な頭 と 感情的な心
という指示者が2人いる
と、
ややこしい問題が起きてきます。

会社でも、
口出しする上司が2人いて、
同時に全く反対の指示を出してきたら
困りますよね。

同じように、
頭と心を調整していないと、
バラバラの事を言い出すことがあります。

こんな状態だと、
結局「自分」は
どうしたらいいのかわかりません。

では、内部で具体的に
どうガチャガチャしてるのか、
見ていきましょう。

✅ 頭vs心


「頭」は「心が頼りない」と
感じることがあります。

「心が頼りない」状態とは、
「心」が 子ども か  の状態になっていて、
大人として社会生活を送るのに支障を来たす状態です。

「心が頼りない」ので、
「頭」は自分をなんとか維持させるために、
「心」を封じ込めて主導権を握ります


活動する時には、
「頭」は「心」を縛って
抵抗できない状態にして
引きずりながら活動します。

休養する時は、
「頭」は「心」を箱に閉じ込めて
蓋が開かないようにおさえつけてます。


「頭」は「心」の暴走が怖いのです。

「心」も自身を制御できない不安で
「頭」に依存することがあります。

ですが、
「頭」が「心」より「他人」を大事にした場合
「心」は悲しくて暴走します

いらすとやさんからお借りしました


✅ 頭vs身体

「頭」は「心」の不具合が周囲にバレないか
常に戦々恐々です。

万が一、
「心」のパンドラの箱が
不用意に開けられたとしたら…

(頭の妄想↓)
心が暴走
→周囲にドン引きされる
→ひとりぼっちになる
→傷ついた心の悲鳴と暴走に対応できない
→人生詰む

「…ダメダメダメ!絶対に危険なヤツに心を開けさせないようにしないと!」
(頭の妄想終了↑)

このように、
「頭」は日々、「警戒!警戒!」モードです。

警戒だけでも「身体」に
かなりの負担を与えているのですが、
「頭」はさらに指令を出してきます。

「周囲」に異変を気取られるな!
「心」にも負担をかけさせるな!
「周囲」も「心」も満足させろ!
「自然で完璧」な自分を演じろ!

これに対し、
「身体」の本音は、

『いやいや、現実的じゃないし…
予算(エネルギー)どこから来るんだよ…』

そんなことを思いつつ、
「身体」は「頭」が指示するなら
逆らうことはできません。

そして、ある日、
「身体」は「頭」という管理棟に対し、
予告もなしにストライキを始めます。
(エネルギーの赤字のため、
身体を動かすホルモンを出せなくなる)

こうなると、
「身体」は動かなくなります。

黒字になって再起動するまで少々お待ち下さい…っていう状態になります。

いわゆる "うつ状態" です。

※あくまで
たくさんあるうつ状態の原因の一つです。

「身体」の操縦をしているのは
「頭」ではありません。


ラジコンで言えば、
リモコンが指示を出しても、
実際に動かすのはモーターで、
リモコンではないですよね?


それと同じで、
指示を「脳」が出していても、
実際に動くのは「身体」です。

まして、
「脳」の派閥が、
頭と心に割れていて、
指示系統に乱れが起きているなら、
「脳」は謙虚にならないといけません。

「脳」や「頭」に、
自身の体を思い通りに動かす権利があると
錯覚してはいけません

ここを錯覚していると、
身体が怒ってしまうので注意しましょう。

まとめ

💡脳の指示系統が2つあると身体に負担
💡指示は身体の許容範囲内で
💡「脳」の権利は「指示」のみで、動かす権利は「身体」にある
💡「理性」は「脳」のアドバイザーにすぎない。「心」と調整が必要。


長くなりましたので、
一つ"うつ状態"の説明ができたところで、
今回はここまでにします。

最後まで読んでいただきありがとうございました🍀

次の記事↓


(当記事は連載再開に向けた復習リライトです。
元記事はこちら↓)


患者革命!
わからないことが多いと、どんどん声が小さくなって軽く扱われてしまう。
自分のことが理解できると、強くなれる。
私は患者の自己理解を高めるエンパワメント活動を行なっております。
一緒に、自分の人生を中心とした「横のつながりの医療」を作りましょう!

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