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双極性障害(躁うつ病)の原因

こんにちは。えめです。

この間まで明るく仕事していたのに、
いきなりズーンってなった。

この間までズーンってなってるのに、
突然活動的になった。

精神科の症状のなかで、
わかりづらくて一番戸惑うのが
「上がったり下がったりの激しさ」
なんじゃないかな、と思います。


下がっている時は、
「傷つけないように」
と対応の方向性がわかりやすい。

困っているのは本人
という構図が分かりやすいからまだいいのですが…


問題は上がった時。

初期→本人が困っていないが周りが困っている
後期→本人も周りも正常か異常か分からない不安がある

という、ちょっとややこしい状況になります。


精神科では、
下がった時→うつ状態
上がった時→躁(そう)状態
と呼びます。

「うつ病の方が、少しハイに上がって、
また生活に支障があるレベルに下がった」

という状態があると、
うつ病→躁うつ病に進化します。

(躁うつ病は
現在は「双極性障害」と呼ばれています。)


今回は、
そんな双極性障害の説明と
原因についてお話します。

双極性障害とは

✅双極性障害の概要

双極性障害とは
先ほども触れましたが、

「ちょっと現実的じゃないハイの状態」
と「うつ状態」を繰り返す状態

を指します。



✅分類

双極性障害は1型と2型に分類されています。

・1型→本人では明らかに責任取れない行動があり、契約取り消しなどの支援が必要。

・2型→ 本人も周囲の人も1型ほどは困らない程度の軽躁状態だが、言動は現実性に欠ける。


(解説文はオリジナルです。引用しようとしましたが、ちょっと文章が分かりにくかったのでやめました。)


ちなみに、私はいつも思うのですが…

2型については、正直、

「普通」とのボーダーラインが分かりにくい。

なぜなら、

・うつ病治ったと思ったら躁状態突入していた、「躁状態」未診断の人がいる

・「普通」の人で、
うつはないが、躁状態っぽい人がいる
(躁状態から開始した人?)

・元から活動が「普通」の枠に収まりにくい人がいる
(ADHDやHSS型HSPなどの、刺激によって過活動しやすい人
すごく体力ある人、天才などのポテンシャルが抜き出た人)

・双極性障害の人はうつじゃない時、いつでも躁状態というわけではない。

…もはや「普通(健康)」の定義って何?
って要素がいろいろありすぎる。


なら2型の軽躁状態要らなくない?
寛解ってことで良くない?

って声も聞こえてきそうですが、
診断は要ります。


✅軽躁状態という定義を作る理由

その①

「うつ状態に逆戻りしやすい環境を続けている」と診断するため


ポイントは
「明らかにハイテンション」ということ。

テンション高すぎか活動しすぎで、
体力や気力が切れてしまった頃に、

ハイで活動していた状態が維持できず、
激しいうつ状態に変わる可能性が高い。


このような微妙なラインを診断名として「軽躁状態」と定義してます。

なので、
寛解と軽躁状態は明らかな違いがあります。

ただ、
双極性障害の方がいつも異常っていう訳ではなく、
うつ期、躁期、どっちでもない時(正常)の3種類の時期があります



その②

躁状態用のお薬を処方するのに、診療報酬上の定義が必要


躁状態を抑えるためのお薬があります。

上がりすぎないように、蓋をする感じです。

上がりすぎなければ、ひどく下がらない。
(うつ状態での自殺率を下げられる)

という理屈です。


この2点から、もうぶっちゃけ、

[医師が診断したかどうか]が
2型と「普通」のボーダーラインです。

(だからといって「普通」を維持するために苦しいにも関わらず受診を避けるのはあまりオススメしません。
他人に押し付けられる必要はないですが、「自分が自分のことを適切に理解している」って大事なことです。)

双極性障害の原因

厚生労働省などの文書を見ると、
いろいろ書いてますが、

結論「原因は不明」と書いてあります。


双極性障害の方は、

「うつ状態抜けて正常になったー」
って喜びと同時に、

「躁状態突入してないだろうか…」
ってドキドキしている事が多いです。

ただでさえ自信なくて苦しいです。

なのに「原因不明」って、
…ちょっと残酷すぎじゃない?

と私は思います。


でもぶっちゃけ、あれなんです。

「公式の文章になるほど
原因についてうかつに書けない理由がある」
(小声)


なので、ここからは、
医療職者としてではなく、
経験者として記載します。


原因にはちゃんとパターンがあります

✅原因1
ADHDまたはHSS型HSPの特性がある。


「まだ原因わかんないんだけど、
上がったり下がったりするから
とりあえず双極性障害ね」

って診断つける医師は、結構いるみたいです。
(患者さんに配慮した諸事情があります)

そのあと、
本人によってADHDやHSS型HSPの特性が判明するパターンがあります。

ADHDやHSS型HSPの人は、
刺激に弱くて過活動になりやすいです。

本人が意識してるにしろ、
意識してないにしろ、

特性をコントロール出来てないこと

が躁状態につながります。

人によってはお薬の力を借りないといけませんが、

特性に合わせて成長することで双極性障害を脱出できる可能性があります。


病状が社会生活に支障なくなれば、
双極性障害の診断名は必要ありません。

(躁状態の周期が1年以上ある場合もあるので、自身のために判断は慎重に。)

ちなみに、双極性障害には、
「ラピッドサイクラー」
(=躁うつの変化の間隔が短い人)
というものがあります。

ずいぶん前に先輩のブログで読んだ情報で恐縮なのですが、
「ラピッドサイクラー」の場合、
特性を疑ってみた方がいいようです。



✅原因2
うつ状態からの不安や焦り、過去の傷など
安心を揺るがす存在

これは正直、もとはと言えば、社会の教育の偏りと支援不足が原因じゃないかなと思ってます。

細かく言えば、
・アイデンティティや自分軸が確立してない
・こだわりや固定概念、誰かがかけた言葉の呪いなど、「こうでなければ社会人失格」的な考えに焦る。(強迫的になる)
・PTSDなどで不安があるため落ち着いて療養できない
・支援体制が整っていないため金銭など生活への不安から無理して活動してしまう
・周囲が休ませてくれない

挙げたらキリがないですが、要するに、
不安や焦りから休まない(休めない)
ってことです。


こちらも、薬で補助しながら

カウンセリング等支援で自己を成長させて、

周囲の環境を整えれば(一時的ではなく持続可能な環境にする)、

双極性障害から脱出できる可能性があります


✅原因3
服薬調整がイマイチ

えぇっ…(´・ω・`;)

ってなると思いますが、
すいません、あります。

医師も完璧ではないですし、
患者側も「医師にきちんと病状を説明できる」というミッションがちゃんと出来ていないと起こります。

考えてみて下さい。
うつ病の時って、薬で体調を整えますよね?

あれってロキソニンみたいなもんなんです。

何も痛くない時にロキソニン飲みますか?

ちゃんと療養できて、
原因にも対処して、
うつ状態が改善された時に、
要らなくなる薬があるハズ。

お薬にはいろんなタイプがあるので一概に言うと混乱の元なのですが…

うつ状態を軽減させるお薬には
下がらないようにする作用するものがある。

つまり上げる

うつ状態が改善して
身体のベースが戻っているにも関わらず、
薬で上げちゃっていたら…?

ね?

私もちゃんとコレとコレとって言えるほど薬の勉強できてないので申し訳ないのですが…

経験上は薬で躁状態もありました。

ただ、この原因の考察は1番最後です。

なぜなら、
最初の方から医師にそんなこと言ってしまうと
関係性の予後があまりよろしくないです。

「治す」ための最終ミッションは、
医師に太鼓判をもらうことです。

そのために、
しっかり説明できて、
しっかり自己分析と対応できて、
それでもおかしければ薬の相談ができる

この手順を踏んで医師からの信用を獲得する。
これは必須項目です。

「治せる」患者は「説明できる」患者です。


…とか言うと、キレたくなりますよね。

情報も支援もないのに、
そんなもん分析も説明もできるかい!
医療職でも説明できてないやないかい!

間違いない。

だから、みんなで少しずつ協力して変えていこう。
精神患者経験のある先輩から変えていこう!
医療職もしっかり勉強しよう!


✅原因4
本当に原因不明の双極性障害

全ての可能性潰したところで、
まだアップダウンする。

本当の原因不明。


…って言っても、
私はまだ本当の原因不明に出会ったことないです。

一応挙げましたが。

正直、企業に所属していると個人プレーができないので、全ての可能性を潰せるところまで到達したことがないです。

そういう訳で、
今のところ、私の中では、
双極性障害は「治る可能性しかない」です。


※原因をいろいろ挙げましたが、
どれか一つの原因で双極性障害になるのではなく、
複数の原因が複雑に絡まって症状が出ていることが多いです。
専門職と協力して無理せずゆっくりほどいていきましょう。
自然に成長出来るリズムを超えると躁状態になるので、自然の流れを意識しましょう。


まとめ

✅双極性障害はアップダウンのある患者さんにつく病名
✅今のところ医師の診断がボーダーラインだが、怪しい人は結構いる。
✅「とりあえず」でつくこともある病名
✅特性・不安・周辺環境・薬など対処できる原因はある。複数の絡まり合っていることが多い。
✅私の中では今のところ「治る可能性しかない」
✅医師との信頼関係が大事
✅「自然のながれ」を意識して治療に取り組もう


こう書いていくと、双極性障害ってただの社会病じゃない?ってすごく思います。
そら社会が「治らない」んだから、双極性障害が「難治性」になるだろうって思います。
なので、多分、
一番の特効薬は「社会変革」です。
だから、私は今日も活動しています。


診断をしていいのは医師のみです。
診断を受け入れる判断をするのは当事者本人のみです。
決して、勝手な診断判断を押し付けないようにお願い致します。
いらんな意味で危険行為です。


※軽躁状態は、本人は調子が良いと思っている事が多いですが、周囲から見ると、通常時のご本人と明らかに違います。
逆に言えば、躁状態で起こした行動は病気が起こさせたと考えられるので、分かりにくいですが、「本人の人格」だと捉えないであげて下さい。



長文を最後まで見ていただきありがとうございました🙇🏻‍♀️
また、当事者以外の方でここまで見て下さった方がいたら、非常に感謝申し上げます。泣
というのも、いろいろ誤解も多い疾病であり、興味を持って知っていただけるのはとてもありがたいことです。
私の説明不足な点もいろいろあると思いますが、何かの役に立てたら幸いです。

いつもスキやコメントありがとうございます🙇🏻‍♀️
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