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私は東京でも踊りたい

(写真:2018年12月、ニューオリンズにて)

最近踊ってなくないですか??と気づいてしまった。
先日放送の「おげんさんといっしょ」で三浦大知さんカバーの「アイデア」を聴いた。
なんだかどうしても体を動かしながら聴きたくなって、夜中に1人ではしゃぎながら聴いた。
手や体を揺らして、精一杯音楽と近づこうとしたら本当に最高だった。
そして、その曲が終わった時、「最近踊ってないな」ということに気づいたのだ。

私はライブやコンサートでノリながら踊りながら音楽を聴くのが大好きだ。
Perfumeのライブでは振りつけが決まってる曲で全力でその振りをやるし、
chelmicoのライブでは体を好きなように動かして音楽に体ごと乗っかりながら聴く。
ロックバンドのライブに行けば、手を上げて他のお客さんたちと一体化した波を作り上げたい。

でも、それはできれば大人数の中でしたい行為。
今年はコロナウイルス のせいでコンサートやライブが中止になってしまってから、踊る機会がめっきり減ってしまった、と思う。
オンラインライブという形は確かに人々の間に浸透したけれど、
1人でライブを観るのと、踊りながら他者と音楽を共有するのは少し違う行為だと思ったりする。

「踊る文化」とアメリカ

踊ることについて考える時、必ずアメリカに住んでいた時を思い出す。
もちろん音楽ライブで踊りながら聴くのはアメリカでも同じなのだけれど、
それ以上に最高で大好きな習慣がある。
「とりあえず音楽がかかっていたら体を揺らして踊る」という習慣だ。
アメリカ留学での衝撃ランキング上位に入るこの文化、それを体験したのは確かスーパーマーケットだとかカフェのようなありふれた場所だったと思う。
店内BGMとしてかかっている音楽でも皆とにかくノる。
例えば、レジの列に並んでいるだけでも、流れる音楽に合わせて(時にハミングしながら)踊る。
しかも隣のレジ列のお客さんもノリノリになっていて、目配せしながら踊るというプチイベントもたまに発生する。
誰かに見られていても踊るのだ。
カフェでラップトップを開いて勉強している時に、シャッフル再生していたSpotifyから流れてきたお気に入りの曲。
そんな時は絶対にノリながら作業をする。それが私の見たアメリカだった。
もはや無意識の中で踊れるポイントを探しているんじゃないかってくらいに皆体を揺らしている。

こんな習慣を目の当たりにした私はいつでも踊る女になった。
ノリたい音楽が聴こえてきたら揺れていた。
空港でSpotifyからお気に入りのあの曲が流れてきた時も。
それが楽しくて楽しくて仕方なかった。

でも、日本に帰ってみたら誰も踊ってはいなかった。
寂しい。
音楽に耳を傾けている人やイヤホンで聴いている人はたくさんいるのに、
表情一つ変えずいる。
ちょっと悲しいし寂しい。

そこで皆にこんなお誘いをしたいのです。

これを読んでいるあなたもBGMだとか小さな音楽に耳を傾けて積極的に踊っていこうよ。
渋谷のセンター街でかかっている最近流行りのあの曲や、
おしゃれなカフェで再生された洋楽に合わせて。
少しだけ体を揺らしてみませんか。

All I Need / Jacob Collier, Mahalia, Ty Dolla $ign

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