存在しない書籍タイトル集～個人的本のタイトルに関する見解～

皆さん本は好きですか？僕は最近ブックオフで220円で雑に本を買うことと、本屋で気になるタイトルをメモって図書館に行くのが趣味です。

スターバックスコーヒーでコーヒー1杯を頼み、2時間本を片手に過ごす…そして気が付けばホットコーヒーがアイスコーヒーに変わっていて、一気飲みして帰る。
そんな生活も楽しいですよね。

今回はそんな「本」のお話です。

本屋に行くと、似たようなタイトルを多く見ます。なろう小説のタイトルがやけに説明文のように長くなるように、自己啓発本やビジネス書籍、投資関連の本のタイトルもかなり癖が強いモノが多い気がします。例えば…

「～は～をするな！」
「～を買え！」
「バカでもできる～」
「～は～をする」
「～が知らない～の真実」

多分棚を見ればこのどれかはあるはずです。ブックオフの220円コーナーにはズラッと並んでいます。

これらには
・やるべきことをが一目でわかる
・挑発的である
という特徴があります。

結局、モノを売るにはタイトルがわかりやすい方が良いんですよね。手に取ってもらいやすさに全振りです。

なろう小説なんかはタイトルを読むだけで物語の第一話くらいの内容は把握できたりします。

例
「みんなに言えないチートスキル持ってる僕が無能扱いされて勇者パーティーをクビにされました～仕方がないので力を解放して人生逆転します～」

もうこれで、第一話は
・すごい力を持ってるけどそれを公にできない主人公
・主人公の所属するチームは凄いチーム
・チームメンバーに無能扱いされる
・職を失ったので仕方なく本領発揮して周りから称賛、拍手喝采、主人公をクビにしたチームは馬鹿だなぁスッキリ

という内容が伝わります。

これは個人的見解なのですが、こういったタイトルは支持する読者の種類に影響するのではないかと思っています。
というのも、なろう小説の主な支持層は若年層。彼らは
「時間を使って小説を読んで内容がつまらなかったら嫌だな」
と思う節があります。少し前に話題になった「ファスト映画」もこの考え方に基づいているのでしょう。「お金払って映画数時間かけて観て、詰まらなかったら嫌だから大まかな内容だけさっと知ってしまいたい」といったような。

だから、どんな作品かわかりづらいタイトルより、タイトルを読んで大体内容がわかる作品を好んで読むのだと思います。

一方、自己啓発本やビジネス書籍、投資に関連する書籍を読む人たちというのは
「何か変わろうとしたい人たち」
です。
今の生活から抜け出したい、もっと出世したい、投資を通じて金持ちになりたい…理由は様々ですが、少なくとも変化を求めない人は自己啓発もビジネス書籍も投資も始めないのではないかと思っています。
今の生活に満足していれば変わる必要なんて思いもしないのですから。

そして、そういった「変わりたい」という人たちの中の一部の人たちには「やるべきことをが一目でわかるもの」が刺さります。

一部の人たちというのは「努力が苦手な人」です。

彼らは、やるべきことが一目でわかるものを好みます。即効性を感じるからです。
「飲むだけで痩せるダイエットサプリメント」の広告が消え去らないのは一定数、それに期待して買う人がいるからです。
言わずもがな、痩せるには適切な食事と適度な運動が必要不可欠です。「飲むだけで痩せる」なんてものは存在しません（存在したとしたら下剤か身体に有毒なモノでしょう）。

パッと見てやるべきことがわかる本というのは「飲むだけで痩せるダイエットサプリメント」と同じです。
「～をやめろ？～をやめれば変われるのか！」（本を手に取る）
「～を買え？～を買うだけで変われるのか！」（本を手に取る）
実際に読み、学び、自分を変えることに繋がるかどうかはわかりませんが。

挑発的なタイトルは少し違う層がターゲットです。こちらはある程度学んでいる人や知識がある人がターゲットです。彼らは挑発的なタイトルに惹かれます。

ある程度知識を持つと自身が生まれます。また、実際に行動する事で知識を経験に変える人もいるでしょう。そんな人に向けて
「え？お前こんなことも知らんのか？」と言います。

すると、彼らは
「は？中身見て知ってる内容だったらブックオフに売ってやるからな？」
と思い、手に取るのです。（だから沢山、ブックオフの本棚にある）

もちろん僕はこれらのタイトルを否定したりバカにしたりしているわけではありません。なかなか面白い商業戦略だと思っています。
売り方というのは常に変化しています。一番金を落とす層がどんな人たちか、それが重要なのかもしれませんね。

まぁあまり気分の良いモノではありませんが、ネガティブや否定的なタイトル、侮辱的なタイトルは一種の炎上商法の様な売りやすさがあるのかもしれません。不安を煽るモノも売りやすそうですね。

という事を踏まえて、思いついた書籍タイトルを下記に並べておきます。

買いたい！って本があったら言ってください。急いで内容考えておきます。
出版したい！！って思った出版社様がいたら連絡ください。頑張って内容を考えて書きます。
代わりに書きたい！って人がいたら書いて送ってください。感想言います。
あと調べていないので本当に存在してたら教えてください。

「投資家はマーフィーの法則を学べ！」
「バカは大盛りを頼む」
「投資初心者は仮想通貨で遊べ～経験と糧～」
「流行に乗るな。電車に乗れ」
「ヤバい社会人1年目」
「ソーセージは800ｇ買え！」
「日本人の8割が知らないこの著者の真実」
「だからお前はダメなんだ～自己否定が生み出す圧倒的パワーとは？～」
「儲けたければ嘘でも女のふりをしろ」
「カニカマを蟹と思わせる～勘違いが最高の調味料～」
「自動車免許と洗濯機は要らない」
「現金はラーメン屋の為だけにある」
「小銭を財布に入れる人間に訪れる7つの不幸」
「交通系ICカードにチャージする時間の価値」
「巨乳とラーメン屋～三大欲求に基づくビジネス理論

胡散臭いなぁ…！このタイトルは！！！