【ユンゲ・フライハイト紙】「解放の日」: ガウラントが5月8日を祝日にすることに反対を表明

2020年5月8日

ベルリン発: 連邦議会におけるドイツのための選択肢会派の長アレクサンダー・ガウラントが、第二次世界大戦においてドイツが降伏した日である5月8日を法定の祝日にすることに対して反対を表明した。「5月8日をドイツにとっての幸福な日とすることはできない」、ガウラントは水曜日に、ドイツ編集ネットワーク(RND)に対してこう語った。彼によれば、その日は両義的な意味を持つのである。

「強制収容所の住人にとっては、その日は解放の日であっただろう。しかしながら、その日は同時に絶対的な敗北の日であり、ドイツの領土の大部分の喪失、その形成可能性の喪失の日でもあったのだ」、ドイツのための選択肢の前党首は、自らの拒否についてこう説明した。もちろん5月8日にはポジティブな面は存在しているが、「ベルリンにおいて強姦された女性は、強制収容所の住人とは、その日を違ったものと見なすでであろう」。

ホロコーストの生存者からの嘆願

ベルリン州においては、5月8日は、今年は一回かぎりで法定の祝日となっている。ホロコーストの生存者であるエステル・ベヤラノとナチス体制による迫害者連盟ー反ファシズム同盟(VVN-BdA)が、ある嘆願を通じて、国防軍の無条件降伏によって第二次世界大戦がヨーロッパの大部分で終結した日である5月8日を、ドイツの全体で法定の祝日に定めることを要求している。これまで80000人がこの嘆願書に署名をしている。

ベヤラノは1月に。連邦大統領のフランク=ヴァルター・シュタインマイアーに対して、「5月8日は祝日にならねばならない」という公式な文書を送っている。彼によれば、70年にもわたって、その時期は失されてきたのである。「そしてこれは、1945年5月8日がナチス体制が打倒された日、解放の日であることを最終的に理解するための助けになるのである」。

緑の党、左翼党、自由民主党が祝日化に賛成している

また緑の党の党員たちも、この嘆願を支持している。「5月8日こそが解放の日であり、民主主義のドイツが初めて可能になった日なのである。祝日としての5月8日は、ドイツの犯罪を相対化しないように私たちを警告するものになる——それはドイツの記憶の文化における、それをつなぎとめる杭のようになるだろう」。連邦議会における緑の党会派の長カトリン・ゲーリング=エッカルトは、RNDに語っている。自由民主党会派の副長であるミヒャエル・トイエラーも、それに続いている。「5月8日は祝日にならねばならない——できればヨーロッパ全体において」。

左翼党は数年にわたって、このような要求を掲げ続けている。「それが賑やかなお祝いか、静かな回想か、あるいは追憶のメモリアルへの来訪か、どのように使われるかどうかというのは、個々の家族の歴史やこの日への個人的な関わりによるであろう」、そのように左翼党の党首であるカチャ・キッピンクは説明している。彼女によれば、「この解放の日は特別な日として意識に定着しなければならないのである」。

https://jungefreiheit.de/politik/deutschland/2020/gauland-spricht-sich-gegen-8-mai-als-feiertag-aus/


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