【ユンゲフライハイト紙】「開業をめぐる議論の騒乱」: メルケルが開業をめぐる議論を批判して怒っている

2020年4月20日

ベルリン発: コロナウイルスへの措置の緩和をめぐる議論において、自由民主党とドイツのための選択肢が、アンゲラ・メルケル(キリスト教民主同盟)を、厳しく批判した。連邦首相は、コロナ危機にあって、そもそも彼女が持っていないはずの規制の権限を不当に行使している、dpa通信に対して自由民主党の代表であるヴォルフガンク・クビッキは、こう語った。「法的に明確なのは、正当化が必要なのは開業の方ではなく、閉鎖の維持の方なのである」、この連邦議会副議長はこう警告している。さらにクビッキは、責任は連邦諸州にあるのであって、連邦政府にあるのではないことにも、訴えかけている。

自由民主党会派の議会における幹部であるマルコ・ブッシュマンは、メルケルが手段の選択を誤っていると非難した。もし感染の危険が下がったのであれば、開業の範囲について熟慮することが、憲法上も望ましいのである。「もしこの任務を州政府が引き受けるのであれば、それらは自分で義務を設定するであろう。その点について州政府は、ベルリンから叱責をうけるいわれれはないのである」。

メルケルは開業をめぐる議論の騒乱を嘆いている

この月曜日から、床面積が800平方メートルまでの小中規模の商店は、一か月の強制的な休業をへて、条件つきで再び開店を許された。そのことについて連邦政府と州政府の首相たちは先週に合意したのである。しかしながら、部分的には個々の連邦州において、部分的にさまざまな規制が通用している。加えて、いつどのような仕方で、再び段階的に正常へと復帰することができるかについて、議論が燃え上がっている。

dpa通信によれば、月曜日の電話会議においてメルケルは、そのことに対する怒りを表明したようである。参加者からの情報によれば、最初の規制緩和がいくつかの州で「開業をめぐる議論の騒乱」につながっていることに自分が不満を抱いてることを強調したようである。彼女によれば、それによって逆戻りのリスクが高まるのである。だからこそ議論は助けにならないというのだ。

ブランドナー: 「メルケルは私たちの国を破壊している」

メルケルの言葉の選択に対する厳しい批判は、ドイツのための選択肢からもなされている。「多くの人々は目下、自分の生活基盤のことで不安になっていて、たとえばいつ飲食業の営業が再開できるのかすら、わからずにいる。動物園は動物を殺すための計画を立てている。商売人たちは、いつになったら自分の生活の糧が安定したものになるのかもわからず、老人介護施設の住民たちは隔離のうちでその最後の時間を過ごしているのだ。そして、連邦首相はそれに〈苛立っている〉というわけだ」、このようにドイツのための選択肢の連邦代表報道官シュテファン・ブレンドナーは怒っている。

メルケルにはそういう市民たちに感じ取るセンスというものがない。基本権に対する公的介入は、それが無条件に必要であるときにかぎってのみ維持されるべきである、ということを市民が求めていることを理解していないのだ。「アンゲラ・メルケルと連邦政府の全体は、私たちの社会にとって害となっている。彼女たちは私たちの国を破壊しているのだ」、この連邦議会議員は、首相と閣僚たちをこう非難している。

連邦議会におけるドイツのための選択肢党派代表であるライフ=エリック・ホルムも、メルケルの表現を咎めている。「その言葉の選択によって、メルケルは、法治国家性や意見の自由についての彼女の未熟さをあらわにしている。甚大な基本権の制限の撤回をめぐる議論は必要なものであって、決して〈騒乱〉などではないのである」。

措置の緩和を要求する者が皆、人間の生命を危険に晒していると非難されるようなことはあるべきではない。「そんなことは不誠実であり、また議論の空気を毒することになるのだ。ひとはすすんで開業に賛意することができるのだし、しかもそれと同時に十分な感染保護を大事であると考えることもできるのだ」、このようにホルムは語っている。

https://jungefreiheit.de/politik/deutschland/2020/merkel-sorgt-mit-kritik-an-diskussion-ueber-oeffnungen-fuer-empoerung/

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