2023年2月 - 今月のスナップとエッセイ
時候の挨拶
花粉症ではないと思っていた。毎年、春先に涙と鼻水を流しながら、全身を搔きむしる。しかし「これは花粉症なんかではない!」と、強く思っていた。
だが、諦めた。もう耐えられない。わたしは、髪を振り乱して、診察室に飛び込んだ。わたしの姿を見るなり、医師は言った。「これはひどい花粉症ですね。薬出しておきます」と。その薬が効いたとき、今までの我慢大会を悔いた。それが2年前。
夫婦で、アレルギー検査を受けた。彼もかなりのアレルギー体質だ。花を見るだけで、鼻がムズムズ