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「つくられたイメージ」を越えて

こんにちは。いきなりですが「台湾」といえば、何を思い浮かべますか?

タピオカミルクティー
小籠包
『千と千尋の神隠し』のような街
ランタン祭り
「猫の村」

恥ずかしながら、私はテレビや雑誌で見た、イメージそのまましか答えられません。

旅行ガイドブックや団体ツアーのパンフレットを見ても
・地理的に近い
・治安が良い
・安くておいしい飲食店がある
・日本語が通じやすい(親日派)
・映える
・紙モノなどかわいい雑貨ある

台湾が人気な理由はこういったところでしょうか。

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しかし、この本に出てくるのは、「映え」とか作られた「イメージ」ではなく、台湾に暮らす方々の「日常」がそのまま表されています。

八角や腐豆腐の匂い
滴る脂
シャキシャキの食感
朝の空気
駅や街並みの日常風景
湿っぽさや日差しの強さ
きらびやかな廟…

電車にゆられて、歩いて、食べて、喋って、泊まって…
上っ面のイメージしかなく、行ったこともない私ですが、著者・光瀬さんとカメラマンが動くと台湾全土の空気感が漂ってきます。

光瀬さんは台湾に暮らしたこともあり、何十回も足を運んでいるにもかかわらず、「今回は初めて歩く町が10カ所以上あった」と振り返ります。この感覚は旅行先に限らず、暮らしているところや日常的に通っているところも、知らないことや新しいことに出会えるんだと教えてくれました。

こんなにも台湾を追究し続けられるなんて素晴らしく、羨ましいと思います。いや、羨むだけじゃなくて、私も「光瀬さんが見たことのない台湾に出会ってくるぞ!」と意気込んで計画を立てます。

自由に旅ができるまで。

追記:7泊8日あったらシベリア鉄道でロシア横断できるだろうな

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