ハイブリッド車運転時の脳波計測をした話
脳科学ベンチャー出身のオズヤンマです!
1年半ほど脳科学ベンチャーにいたので、そのときの経験や感じたことなどお伝えします!
就職を考えている方やビジネス的な取引を考えている方の参考になればと思います。
今回は
「実際の脳波計測の難しさ」
について書いていきます!
※前回の記事にも書いた「脳活動計測の難しさ」の一例です。
特に難しかったのが、タイトルにもあるように
"ハイブリッド車運転中の脳波計測"
でした。
「何が問題なの?被験者はじっとしているだけだから簡単じゃないの?」
と思っている人もいるかもしれませんが、そうじゃないんです!!
"ガソリン車"じゃなくて"ハイブリッド車"というのがつらいところです。
ハイブリッド車は、
ガソリンと電気で走ってるんです!
つまり
電気的アーチファクト(ノイズ)がめっちゃ混入するということです!
実際脳波データを見たところ、
ベータ波やガンマ波といった高周波帯域のパワーが大きくなっていました。
言い換えると、アーチファクトのせいで
"集中"や"緊張"、"ストレス"といった脳に負荷がかかっている状態に見えた
ということです。
また、ハイブリッド車は
「燃費が良くなるようにガソリンと電気を使い分ける」ので、
いつ電気で走っているかがわかりません。
つまり、
"いつアーチファクトが混入するかはランダム"
ということです。
結局、一つ一つのデータを目で確認して、アーチファクトが少ないデータを集め、検証に必要な被験者数の2倍近いデータを取ってなんとかなりました(しました)。
こういう経緯もあってやはり
脳活動データを取るためのハードルが下がらない限り、脳科学ビジネスはこれ以上発展しないんじゃないかなと個人的に思ってます。
これからも脳科学ビジネスやその周りのことを記事にしていきます!
それでは~
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