ニコニコ動画の色
こんにちは。雪墨です。
私は今ではYouTubeのヘビーユーザーですが、つい数年前まではニコニコ動画の方が好きでよく利用していました。
今回はそんな私が好きだった頃のニコニコ動画について少し書きたいと思います。
私が常々思うのが、特に6,7年前のニコニコ動画は、良くも悪くもYouTubeとは違った独自の色を持っていたということです
ニコニコ動画を例えるなら
私は2010年頃から6年間くらいニコニコ動画にハマっていました。
その時期のニコ動のどこが好きだったのか?
これに対しては具体的にどこと答えるのは難しいのですが、その魅力をあえて例えるなら
「サブカル文化のあらゆるジャンルをごちゃまぜにして煮詰めたものを、見ず知らずの他人と駄弁り合いながら暗闇で食すような、闇鍋居酒屋的な空間」でしょうか。
そこは、何故投稿したのかと思うようなどうしようもない動画(ほめ言葉)に人が集まりコメントでツッコミをいれ合うような、何だかんだで温かい空間だったと思います。
しかし今のニコニコ動画は、普通に料理がおいしい料理屋化してしまって、よりYouTubeに近づいていった気がしているのです。
この現象を見て私は、「ニコ動の色が段々と薄れていく気がするな」と少し寂しく感じています。
何故色が薄れたのか
何故ニコニコ動画は独自の色が薄れていってしまったのか
その原因の根幹は、のれん(店構え)と客にあったと私は思っています。
例えば、初めて行く料理屋を、落ち着いた雰囲気が売りの居酒屋だとは知らずファミレスと思いこんで入店し、ファミレスにいる時のような立ち振る舞いをしている客がいるとします。
後から店に入った常連客はどのような態度をとるべきでしょうか
(店主は基本寡黙で何もしない人と仮定する)
この場合、そもそも客が居酒屋とファミレスを間違える時点で、その店構えや看板に原因があることは明白です。
そして、おそらくその新規顧客に悪気はなく、実際悪くもないでしょう。
で、あるならば、ここは居酒屋であり、ここではこのようにして楽しむのが一応ルールになっているよと、常連客が優しく教えてあげる(示してあげる)のがベストではないでしょうか。
そして、新規客もその教えを聞き(もしくは空気を察し)、場の雰囲気を壊さないように心がけつつ楽しむ必要があると思います。
この例えは、居酒屋=ニコニコ動画、ファミレス=YouTubeと置き換えて書いたもので、他のことにも一部通用すると思っています。(例は極端すぎるかもしれませんが)
因みに、noteはこの三つの条件がとてもきれいに整備され、守られた場所だと感じます。他のブログや掲示板とnoteは似ているようで全く別物です。だからこそこの場所は気持ちが良いです。
※昔のニコ動について先ほどの例え話に付け足すと、店主自身、自分の店がどんな商品を提供していて、どこに対して客が魅力を感じているのかが分からなくなっていた気がします。
最後に
私はニコ動を前の時代に戻したいからこのnoteを書いているわけではありません。ただ今後、他の様々なエンタメプラットフォームが、その色を見失わないようにしてほしいと思っているだけです。(上から目線ですみません)
例えば最近、YouTubeに芸能人の方が続々参入してきています。
別にだからと言って批判したりはしませんが、ただニコ動がYouTubeに近づいたように、今後YouTubeがテレビに近づいていく気もします。
その点でも、どうかいいバランスと距離感を保ちつつ、YouTubeの自由という色を見失わないようにしてほしいと願っています。
つい先日、テレビと芸能人、YouTubeと芸能人、芸能人と処罰,謹慎についてのこちら↓の動画を見ました。
テレビっぽい企画だと言って批判するために載せたのではありません。単純におすすめの動画なので載せました。これを見ることでYouTubeの色を再確認できた気がしています。
この【Win Win Wiiin】、物凄く面白くてYouTubeからテレビへの橋渡しとしてとても夢のある企画だと思い、応援しております。
ぜひ前編後編見てみてください。
YouTubeもテレビも経験した方が、YouTubeでしか話せない内容を話している、非常に面白い動画でした。
…
話を戻しますが、色を見失うと言っても動画投稿サイトもビジネスである以上、外部環境に合わせて変化していくのは当たり前のことです。
従って、鎖国し排斥することで文化を守ろうとするのではなく、新たな風を受け入れつつ今までの文化と織り交ぜ、独自の文化を築いていくことが大事だと私は思います。
また、当初の狙いとはズレていても、ユーザーの反応を見ながら柔軟に方向転換していくことも時々重要になってくるのではないでしょうか。
(私のnoteも今、少しずつ色々な分野や書き方に挑戦しつつ、今後の方向を模索中です)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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