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Univers Zero / Ceux Du Dehors

■Univers Zero / Ceux Du Dehors
■収録曲 Side 1 - 1.Dense(12:23) 2.La Corne Du Bois Des Pendus(8:38) // Side 2 - 1.Bonjour Chez Vous(3:45) 2.Combat(12:50) 3.La Musique D'Erich Zann(3:25) 4.La Tête Du Corbeau(3:15)
■パーソネル:Daniel Denis(dr,per) Guy Segers(b) Michel Berckmans(bassoon,oboe) Andy Kirk (p,harmonium,organ) Patrick Hanappier(viola,violin)
■リリース:1981年
■カバー・アート:Chantal Smets

Univers Zeroは、1974年にベルギーで結成されたプログレッシブ・ロックバンドです。彼らの音楽は、ジャズ、フォーク、クラシック音楽からの影響を受けており、特に「チェンバーロック」というジャンルでその名を馳せました。1987年に一度解散し、1999年に再結成されています。

 彼らは、1977年にファーストアルバム「1313」、1979年にセカンド・アルバム「HERESIE-異端者」を録音した後、主要メンバーの一人であったロジェ・トリゴーがプレザンを結成し脱退しました。その後、アンディ・カーク(key)を加えてスカンジナビア、フランス等をツアーし、1980年にレコーディングしたサード・アルバムがこのアルバムです。世間的には、これはユニベル・ゼロの最高傑作とされています。

 邦題は「祝祭の時」ですが、Ceux Du Dehorsは「外からのもの」という意味です(^^;;

『Ceux Du Dehors』は1981年にリリースされた3枚目のアルバムで、アバンギャルドとプログレッシブ・ロックを融合させたスタイルが特徴です。このアルバムでは、クラシックやジャズの要素を取り入れながら、実験的な音楽表現を追求しています。

Dens(密集) アルバムを開く壮大な曲。密度の高いサウンドスケープが特徴。
La Corne Du Bois Des Pendus(吊された木の角) 幻想的で物語性のあるメロディが魅力。
Bonjour Chez Vous(ご挨拶)短めながらも印象的な楽曲。
Combat(戦闘) タイトル通り戦いを想起させる激しい曲。
La Musique D'Erich Zann(エリック・ザンの音楽)H.P. Lovecraftの短編小説にインスパイアされた作品。
La Tête Du Corbeau(カラスの頭)アルバムの締めくくりとして、感傷的なメロディが展開されます。
CDには7.蠅の凱旋がボートラとして入っています。LPには、片面だけプレスされているEP盤がついていて、そこに収録されていました。

写真のタイトルは「魔女の石」

総括『Ceux Du Dehors』は、Univers Zeroが1970年代後半から1980年代にかけて展開した音楽の中で、特に注目すべき作品です。アルバム全体を通して、彼らは聴き手に通常のロック音楽の枠を超えた体験を提供します。複雑で深みのある楽曲は、聴き手によっては挑戦的かもしれませんが、その実験的なアプローチと音楽的な深さは、多くの音楽ファンにとって魅力的な発見となるでしょう。アバンギャルドに興味がある方、また新しい音楽的体験を求める方には、このアルバムは間違いなくお勧めです。『Ceux Du Dehors』は、忘れがたい聴覚的冒険を約束してくれます。


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