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彼方へ

あの子に棲まう
内なる龍が

体(タイ)の名の
あの子を
置き去りにして
天空の彼方へと
翔けたがる

それは
時々訪れる
儀式のような
ものであり

わたしは
あの子のなかの
人の心を
離さぬことで

あの子の龍を
地上に繋ぎとめる

いつか存分に
翔ける時が来る

それは
龍の様でなく

龍の棲まう
あの子の姿で

いつか
彼方まで
翔ける時が来る


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