ウチの社員、野菜作ってます! PR会社が農園を運営、その理由とは!?
こんにちは! 広報部 吉村です。あっという間に梅雨明けを迎えた灼熱の東京ですが、皆さまいかがお過ごしですか?
先日JR船橋駅から約3.5Km、北東に位置する「オズマからふる農園」を訪ねました。このあたりは緑地や畑の多いエリアで空気も都心とは違い、いかにも美味しい野菜ができそう……!ではあるのですが、「なぜオズマピーアール(PR会社)が農園を?」と不思議に思われるかたもいるでしょう。当社の企業ホームページでは、オズマからふる農園を次のように紹介しています。
そうなのです、オズマからふる農園の取り組みは今年で6年め。今回はたびたびオフィスで配られる新鮮そのもので美味な野菜の“秘密”について伺うため、現地にお邪魔してまいりました。写真多めでたっぷりとお伝えします!
ラディッシュ&ベビーリーフから丸ズッキーニまで
「オズマからふる農園」の開園は2016年12月1日。新たに入社した4人の仲間を迎えて開園式&入社式をファームにて執り行いましたが、そこにはただ天井をすっぽりと覆うビニールシートがあるばかり……。何もない寒いハウスのなか、みんなで地面の石ころを一つずつ拾うところから始めて(詳しくは上記企業ホームページをご参照ください)、やっと最初の種まきができたのは翌年1月12日のことでした。
そうして2017年2月末、記念すべきからふる農園初の収穫物はラディッシュ(15パック)とベビーリーフ(10パック)!! サラダ向きの新鮮野菜が麹町にある本社に初めて届きました。特長は市販品と比べて、クセがなく柔らかい葉質。からふる農園から届く作物は共通してアクが少なく、"マイルドで食べやすい”印象です。
ん? そういえば、農園の土ってちょっと変わってる? 「これはパミスという軽石の一種で、土ではないんです。取り扱いが容易で安全性が高く、作物は水と肥液で育てています」と島﨑さん(上の写真 右から2人目)。農園スタッフは農場長の声掛けに応じて通路の養生や水やりなど、丁寧に、また熱心に作業しています。
これを日々毎日、みんなで5年間積み重ねてきたんだ……と思うと、ちょっぴり胸が熱くなりました。なるほど、野菜も愛情をもって世話されたら、美味しくなるしかないよね!
島﨑さん、この5年を振り返ってみて、いかがですか……? 引き続き、いろいろお話を伺いました。
これからも珍しくて美味しくて、何より可愛い野菜を
―― この5年を振り返って、印象に残るほど嬉しかったことってどんなことですか。
島﨑:まずは、みんなで毎日楽しく仕事をしている、っていうことが一番嬉しいです。これからもこのメンバーで長くできるといいなと思っています。あとは、一周年を迎えたときにスタッフの家族を交えたお食事会を開いていただいたこと。会社の55周年記念のときに、みんなで遠足に行ったことも楽しかったです。
―― あっ、それ朝礼で人事部から発表がありました! 55周年記念のときには、スカイツリーとすみだ水族館に行かれたんですよね。それでは逆に、苦しかったことについては……?
島﨑:苦しかったというか難しかったというか……ここに入ったとき、私は福祉に関しても農業に関しても、まったく素人だったんですね。教えてくれる人も、もちろんいなくて、何もかも手探りで。そんななか、人事部の渡辺さんが一緒に考えてくれて、ほんとに心強かった。すごく頼りにしていますし、何でも相談してきました。
―― なるほど、二人三脚でやって来られたんですね。みんなに元気で働いてもらうために、特に注意されていることってあったりしますか。
島﨑:やっぱり“暑さとの闘い”ですね。夏になるとハウス内は45度を超えるので、熱中症対策が一番重要かなと思っています。とにかく暑さから逃げて、無理をしないことですね。暑さが原因の疲れは身体にたまるって聞いたので。
―― 45度超え!……農園のお仕事ならではの醍醐味、やりがいについてはいかがですか。
島﨑:同じ野菜を同じように作っても、ほんとにちょっとした気候の差が原因で、育ちが違ったり収穫量が違ったりするので、毎年新しいことをしている気持ちになります。あと、横のつながりというか、他の畑でつくっている野菜を味見させてもらって、美味しかったからウチもつくろう、みたいな、そういうのも結構あって。(笑)
―― (笑) いいですね横のつながり。ところで、近隣にホームセンターがある感じでもないですが、資材や苗などはどこから?
島﨑:ネットでいろいろ調べて……作物については一任されているので、「あっ、これ次に作ってみよう」って。ホームセンターを利用することもあるのですが、メインはネット通販です。種から育てることが多いですね。畑に高さがないので下に伸びる根菜はつくれないですし、育成期間が長いものは病気になったりするので、制限はあります。
この丸ズッキーニも、調べてみたら受粉して三日か四日で収穫できるというので、「早いな!」と思って。で、見た目が可愛かったから、もうこれはやるしかないなと。(笑)
―― (笑)やるしかない。
島﨑:もう、見た目で勝負。(笑) いつも秋~冬でつくっている「あやめ雪」っていうピンクの蕪も、見た目の可愛さで栽培しています。これからもどんどん、珍しくて美味しくて、可愛い野菜を皆さんにお届けしていきたいですね。どうぞ、美味しく食べてください。
そして、「あれはよかったからもう一回つくってほしい」とか「こんな野菜をつくってほしい」とか、聞かせてもらえると嬉しいな。農園のベストシーズンは秋から冬にかけて。11月・12月だとハウス内でも涼しく、作物も豊富です。ぜひ一度足を運んでください。
農園とオフィスを繋ぐ「からふる農園だより」
これまでに本社や関西支社で配布された野菜はピーマン、茄子、ミニトマトなど馴染み深いものから、先ほどのお話に出た「あやめ雪」や「コールラビ」など、ちょっと珍しい野菜まで。農園の様子は人事部・渡辺さんが「からふる農園だより」を通じてこまめに社内に情報発信、レシピもあわせて紹介しています。
改めてみると、すごい情報量です! 農園スタッフの近況から野菜の育っている様子まで、渡辺さんが農園に寄り添っていないと掲載できない情報がぎっしり詰まってますね。ところで、最近一番人気の野菜といえば?
「何といっても枝豆ですね。今年は特に美味しかったと、社内でも好評でした。」
確かに……! 人気なので、私も一度しか食べた経験がないのですが。渡辺さん、どんな想いで農園にタッチして来たか、またこれからどんなふうに農園と向き合うのか、コメントをもらえますか?
「からふる農園は開園以来、オープニングスタッフ1名が卒業、まもなく新メンバー1名が加入しておりますが、5年7カ月の間、島﨑農場長を中心に和気あいあいとした雰囲気は変わらずに、野菜作りに向き合ってくれています。
とはいえ、いつも順風満帆なわけではなく、時には予期せぬ事態も発生します。人事部とは就業場所は離れていますが、島﨑さんとは会社スマホでほぼ毎日連絡を取り合って、対応について話し合い、乗り越えてきた経緯があります。
農園スタッフには、これからもオズマピーアールの一員として、日々やりがいをもって楽しく野菜作りに向き合ってもらえるようにサポートを続けていきたいと思っています。
また、社員にも野菜を通じて、からふる農園を身近に感じてもらえるような取り組みを続けていく予定です。」
よくわかります。渡辺さんもオフィスサイドでは唯一の農園担当者として、開園以来ずっと力を尽くして来たんですよね! 島﨑さんからも、渡辺さんが毎週のように農園に通っていた頃のことを聞きましたし、そうした密なやりとりを通じて、農園と本社の一体感が育まれていったんだな……と実感します。
そんな渡辺さんの頑張りを、上長である人事部の白井部長はどう受け止めているのでしょうか。
「渡辺さんのきめ細やかな対応には心底感服しておりますよ。農園の管理会社もよく言ってくれるのですが、参画企業の中でも、当社の訪園の頻度は圧倒的に高いのです。これは、はじめて農園を運営する素人だった我々が、開園当初から大切にしている唯一の約束みたいなものです。
東京と船橋間の物理的な距離は決して埋められませんが、スタッフと本社の気持ちの距離は埋められます。小難しいルールを設けるよりも、あししげく通い顔の見える関係性をじっくり育てることが大切だと考えています。今日まで安定した農園運営がかなっている秘訣は何かと問われれば、『スタッフと本社の信頼関係です』と、即答しますね。」
最後に、白井さんにオズマからふる農園を総括してもらいました。
「確かに開園から5年も経っていますが、まだたったの5年か、という気持ちも正直なところあります。この先、どんな展開が待っているのか、そんなことを思うと、総括する気にはなれませんね(笑)。でも、これだけははっきり言えます、農園メンバーが働いている姿を見ていると、この事業に参画して本当によかった、と。
どんな仕事にも言えることですが、社員が笑顔でイキイキと働いてくれていると、自分まで元気が湧いてくるんです。総括というには平坦すぎる言葉かもしれませんが、本音なので、これで締めさせていただきますね。これからも、わが社らしい農園の姿を想いながら、じっくり大切に運営していきたいと思います。」
次の5年間できっと、「なぜオズマピーアール(PR会社)が農園を?」という疑問は、「だからオズマピーアールが農園を、なんだ!」に変わってゆきそうですね。美味しい野菜同様、そちらも楽しみです。
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