起業家はクオリティで勝負するな
ぼくはね、ひとり起業というのは、
「クオリティでは勝負してはいけない」
って思ってるんです。
今日は、その理由についてお話ししていきます。
起業家がクオリティで勝負してはいけない理由その1
「クオリティが高いのは当たり前だから」
たとえば占い、ヨガやピラティスのボディワーク指導、整体・マッサージ
・セラピー、コンサル・コーチング、英会話指導、コーヒーやパスタの味…
それらのクオリティは
「高いのが当たり前」
です。
「クオリティが高いからプロ」なのです。
だからこそ、
「ウチはクオリティが高いです」
というのは、基本的には通用しない。
起業する人は、誰しもが日々クオリティを高めています。
だからこそ「クオリティで勝負」するのは、得策とは言えません。
理由その2
「お客さんはクオリティの違いが分からないから」
初心者の人は、「上級者の違い」は分かりません。
ヨガのRYT200とRYT500の違いは受けても分かりません。
高級レストランも高級ワインも、基本的には
「雰囲気」
で味わっています。
大切なのは「顧客体験」なのです。
つまり「私が心地いいかどうか」なのです。
どれだけすごいボディワークの資格を持っていても、それをひけらかしたり、お客さんに暴言を吐いたら、それは「よくないサービス」なのです。
本人が年商1億円稼いでいるとしても、雑な指導しかできない、クライアントさんの強みを引き出せないのなら、それは「よくないコンサル」なのです。
美大を出ている人の絵と、出ていない人の絵の違い、一般人は分かりません。
素人カメラマンと、プロの写真家の違い、素人には分かりません。
だからこそ「うちはホンモノです!」的なクオリティで勝負しないほうがよいのです。
では一体クオリティ以外で、どのように
「他との違い」
を出していくのでしょうか?
競合サービスとの差別化の方法その1
「ストーリーを伝える」
たとえば「夫婦で描く絵本」なんていうコンセプトだと、
「絵が上手い人が描く絵本」よりも
「芸大・美大出身の人が描く絵本」よりも、
物語(ストーリー)が感じられて面白いのです。
(もちろん芸大・美大出身の人はそれを活かしたコンセプトを考えたらよいですネ)
差別化の方法その2「知識を与える」
「すごい!」と思われそうな経歴があれば、控えめにせずにちゃんと書いておいた方がよいのです。
「海外の雑誌社から依頼を受けています」
「〇〇賞を受賞しています」
「タレントの〇〇さんも来院しています」
「スペシャリティコーヒーを使用しています」
「鹿児島産、甘みの強い〇〇黒豚を使用」
「24時間以上、煮込んでホロホロにしています」
など。
方法その3「他のものと”かけ算”する」
「景色がいいカフェ」
「仕事ができるカフェ」
「占いもできるヨガインストラクター」
「ウクレレが弾けるヒーラー」
など。
方法その4「人柄を出す」
もはやクオリティやコンセプトを超えて、「人柄」に対する「好き」のみで勝負。
これらの方法で「違い」をちゃんと伝えていきます。
それを工夫しないで安売りしたり、逆に「ウチは本物だ」とクオリティで攻めようと思っても、なかなか伝わらないものです。
コンセプト作りは非常に難しいですが、ぜひ今日の投稿を保存して、
「価値の伝わるコンセプト」
「他との違い分かるコンセプト」
を打ち出してみてくださいね。
今日のまとめ「クオリティで勝負してはいけない理由」
①クオリティが高いのは当然だから
②お客さんには、その違いは分からないから
クオリティ以外で勝負する方法
①ストーリーで伝える
②ちゃんと知識を言葉にして伝える
③他のものと「かけ算」する
④人柄を出す
ぜひじっくりコンセプトメイキングしてみてください♪
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