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職場には、管理職のマネジメントぶりが滲み出ている

お店やオフィスといった仕事の現場で
働く人と接していると、
そこのマネジャー管理職が
どんなマネジメントをしているか、
滲み出ている気がします。


話を聞いてもらえない人たち

業務改善の支援で、お店やオフィスといった仕事の現場を訪問することがありますが、
本当に多くの現場で、このような人に出くわします。

  • 切羽詰まった表情で「やらなきゃいけないこと」に追い立てられていて、周りに目を配る余裕も笑顔もない人

  • ちょっと質問しただけで、責められていると思ったのか、やたら噛みついてきたり、やれていないことへの言い訳をする人

  • どうにもならない不満をぶつけてくる人

  • やたら「やってます」アピールをする人

  • 自分の担当業務について、細かいことまでたくさん教えてくれて、話し出したら止まらない人

  • 聞いてもいない裏事情まで、とうとうと語ってくれる人
    「過去にこんなことがあった」
    「○○のせい」という話が多い

こういう人たちと接すると
「あ~、普段から話をきいてもらっていないのかな」
と感じます。

満たされていない。
認められている感覚を持てていない。
欠乏感。

業務改善は、仕事のやり方や仕組みにひそむ問題を直していくもので、
まずはどこに課題があるかを探るのですが、
こういうところに原因がある場合も多い。

そんなときは、現場を預かる責任者であるマネジャー/管理職に
「スタッフの話を聞いて、欠乏感を満たしてあげて欲しい」
と言いたいところです。

マネジャーは「ひとり」じゃできないことをするのが役割

マネジャー管理職には、
数字責任があります。
課題は山積み。やることがたくさん。

権限や予算が充分にない場合もある。
それでも何とかしなきゃいけない。

時間がない。余裕がない。
プレッシャーがきつい。
うまくいかないイライラ。
よくわかります。

でも、そんな事情や感情を
そのままメンバーに押し付けず、
自分のことだけに集中せず、
話を聞いてあげる。

自分でやるのが難しければ、メンバーどうしが話を聞き合い、協力して仕事を進められるような体制にする。
メンバーを「ひとり」にしない。

満たされ、認められ、任され、
「信頼されている」と思えている人は、
自分から職場をよくする行動を起こします。
課題を何とかしようとするようになります。

そうなれば、
マネジャー管理職が「ひとり」で抱えなくてもよくなり、楽になります。
余裕ができて、もっと話を聞いてあげたり、メンバーが働きやすく、力を発揮できる環境づくりに力を注ぐことができるようになります。

マネジャー管理職の役割は、
メンバーの力を活かし、チームで協力して
「ひとり」では成し遂げられないことを実現する。

そのために、
まずは話をきいてあげる。
欠乏感を満たしてあげる。

マネジャーも「ひとり」・・できることは?

とはいうものの、
マネジャー管理職も
話をきいてもらっていないのかな
「ひとり」なのかな・・・
と感じられることも。

上席の管理職に話を聞いてもらえるといいのですが、それが望めないのであれば、

※「部下の話を聞け」だの「1on1をやれ」と指示する上席者本人が、それをやっていない・・・よくありますね

外に求めて、自分を満たしてあげるといい。

社内の他のマネジャー管理職。
社外のマネジャー管理職の集まり。
役職とか関係なく、同業者でもいい。

そこで話をする。
「ひとり」を解消する。

自分の心のコップが満たされれば、
メンバーを満たす気持ちになれる。

大それたことをする必要はない。
難しいことはない。

ひとこと、
声をかけるところからでいい。
1日数分。いや数秒。

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