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【気づきメモ】給料としての1万円と人件費としての1万円どちらが会社を成長させるのか?

『給料としての1万円と人件費としての1万円 どちらが会社を成長させるのか?』
ニュアンスで決めたら我ながらよくわからんタイトルになってしまいました。
これは簡単にいうと一万円という金額が、”企業に与える影響”と”社員に与える影響”どっちのほうが大きいのか?という命題です。
(会社の規模や、従業員の給料水準などにもよると思いますので細かいことは気にせずニュアンスだけ汲み取って頂けますと嬉しいです☆)

例えば、従業員の給料を一万円上げたとします。
従業員は一万円給料が上がったので、
「おぉぉ!!頑張った甲斐がある!これからもっと頑張る!」
モチベが上がりパフォーマンスも上がる
もしくは、
「お!ラッキー!」
モチベは変わらず、パフォーマンスも変わらない

常にこうなるなら議論の余地はない

のふた通りの反応があるとします。
前者は賃上げの一万円が投資として働き、会社を成長させます。
しかし、後者は一万円が投資にはならず、ただただコストとしての人件費だけが上がります。(極端に言ってます)

うちのような小さなスタートアップにとって人件費は非常に難題ばかりです

「結局、人材を常に資産で捉えられればよくて、費用で捉えてしまう瞬間があるから苦しくなるんじゃないの?」
という声が上がりそうですが、”資金(キャッシュ)が潤沢にない”うちみたいな小さなスタートアップにとっては実際は綺麗事では済まされません。

では、投資と捉えるにはどのような要素を考慮すべきでしょうか?


財務と人的リソース

はじめに、財務と人的リソースは常に連動しています。
あたり前ですが従業員の給料をアップすればするほど人件費は上がります。
しかし、タイトルにもあるように従業員の給料を1万円上げることと、人件費を1万円上げること、どちらが結果的に会社の成長に寄与するのでしょうか?またそれぞれどのような効果があるのでしょうか?

また、どのように昇給をすると一番投資代効果を高くすることができるでしょうか?


従業員の給料をアップする効果

まず従業員の給料をアップすることによる期待される効果について記載します。

・モチベーションの向上:
いうまでもなく昇給をすることで従業員の満足度や労働意欲が向上します。
→これにより、生産性やサービスの質が上がる可能性があります。

・離職率の低下:
適切な報酬設計は、従業員の雇用維持に寄与します。
→再雇用や新規採用にかかるコストを節約することができます。

・ブランド価値の向上:
適切な報酬制度は、外部からの会社の評価を高める要因となります。
ある程度の規模になり、会社としての認知が上がった時に採用や従業員の信用力に置いて大きな効果が見込めそうです。

・高度な技能の獲得:
エンジニアや経験者採用などのより資質の高い専門家や技能を持った従業員を雇用する場合に、良い報酬設計は役立ちます。
→研修や教育にかかる費用を結果的に減らすことができます。


給料をアップすることによる会社への影響

P/Lへの直接的な影響:
人件費が上がると、当然のことながら販管費が上がり、営業利益に影響が出ます。

昇給に対する過度な期待:
適切な評価制度がないまま昇級をしてしまうと、その時は良くても「次はこれくらいに、これくらいの額上がるだろうな〜」という期待をさせてしまうことがあります。
昇給に対する期待損は想像以上に従業員が離れる原因にもなりかねません。

評価制度が全てではないですが(「エイヤー!」で昇級をすることも賛成ですが)そこにはシッカリとしたコミュニケーションが絶対に必要だと思います。


まとめ

昇給は従業員のモチベーションを上げ、雇用維持、採用コストの低減、サービスの向上などを中心に効果が現れることが期待されます。
一方で、人件費の過度な増加は費用を圧迫し、バランスが保てなくなった場合は会社は存続すらできなくなります。
最終的には、会社の財務状況に応じて個社ごとに最適解を出す必要があるのではないでしょうか。正解はなさそうです。(テンプレはありそうです)

ちなみに私はまだまだ一期が終わったレベルの会社なので、P/Lを合わせる事を考えすぎてしまいました。(資金調達も慎重に行っているのでキャッシュにも限界があり)
その結果、現場のコントロールができず不満と疲労のオンパレードのような組織を作ってしまった過去があります。

その時に出てきた命題が「1万円の給料アップが与える影響は何か?」だったので今回記録してみました。

まだまだわかっていない事ばかりなので勉強させてください

ぜひこの辺りで最適解をお持ちの方がいらっしゃいましたらお話し伺いたいです😌


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