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【1分で読める7つの習慣】目的と目標

全世界を混乱させている新型コロナ

それぞれの企業・組織でも、対応に苦慮されていることと思います。

事態が事態だけに前例がなく、判断基準が難しいですよね。

そんな時は、「これは何が目的だっけ?」と立ち止まって考えることも必要です。


前回のnote 7つの習慣で見る自宅学習と業務の優先順位 で、優先順位を決めるものは、目的の確認(第2の習慣:終わりを思い描いてから始める)ですと書きました。


ところでこの「終わり」って何でしょう?


研修では、「目的」と「目標」の話をよくしています。

もちろん日本語的には様々な解釈があるのを承知の上で、「私の研修ではこう定義している」という前提でこの記事を進めます。


「目的」とは?「目標」とは何か?についてディスカッションをすると、

ゴール・戦略・やるべきこと・進むべき方向・必達・ビジョン・・・・様々な意見が出てきます。

普段はあまり意識せずに使っているこの言葉ですが、もう少し考えてみましょう。


例えば、富士山登山で山の5合目に到達することは目的か目標か?

これはすべての人が「目標」と答えます。

では8合目は?

これも同様です。

では頂上は?


・・・ここで意見が分かれます。

目的、と答えた方の意見を聞くと、

「頂上に立つことがやりたかった事だった」

という答えが返ってきます。


目標、と答えた方の意見を聞くと、

「ご来光を眺める」
「インスタに投稿」
「周りに自慢する」

などの「目的」があり、そのために頂上までたどり着きたかった、という答えが返ってきます。


そこでまた目的派の人に戻り、

「なぜ頂上に立ちたいと思うのですか?」

と聞くと、多少考えてから

「達成感を得たい」
「健康の証として(富士山を)征服したい」

などといった答えが返ってきます。


そうなんです。

頂上はあくまでも目標であり、その先に達成感や征服感といった目的があるのです。

つまり、目的= ”Why” なぜ、なんのためにこれを行うのか?
であり、組織においても、自分自身においても、すべてこの
”Why” なぜ、なんのために があるはずで、それをここではリーダーシップと呼んでいます。

組織においてのリーダーシップ
個人においての自己リーダーシップ

しかし、人はときに物事の目的 ”Why” を忘れてしまい、目標が目的化してしまう(リーダーシップの不在)ことが多いものです。


例を挙げると・・・

業務基幹システムを入れ替えることになりました。

そもそも目的は「業務の効率化」であったはずなのに、いつの間にか「システムを入れる」が目的化してしまって、システムを入れるために自身や周囲の業務が増えてしまった・・・などがよくある話です。


組織のリーダーは常に業務の目的を掲げ、部下が方向を見失わないようにしなければいけませんし、部下は自分の業務が「なぜ何のため」につながっているのかを忘れてはいけませんね。

終わりを思い描いてから始める

ここでもう一度・・・現在の状況を取り巻く様々な条件から考えた、あなたの今の判断基準は?


組織ってのは難しいものです。

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