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ボクは6さい。4月から1年生…のはずだけど、コロきゅうだから、おうちでゴロゴロなまけてる。
なまけるのは、だいすき。
ちょっとさいきん、大きくなっていそがかったから。
ひさしぶり…
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#いま私にできること
ボクのゴールデンなコロきゅう
5
コロきゅうが、もうすぐおわるらしい。
カンセンシャのかずがへってきたから、っておかあさんがいっていた。
すこしずつ、みんな、そとにでかけられる。
「よかった。さくちゃんは1年生だから、早く学校にいけそうだよ。これでやっと、クラスのみんなに会えるね」
おかあさんは、うれしそう。
「がっこう、いかなくちゃダメ?」
ぼくがそういうと、そりゃね、とおかあさんはこまった顔になった。
ボクのゴールデンなコロきゅう
6 最終話
ボタニカルな内装の店に入ると、リクトはすぐに見つかった。3Dグラスをかけてビールを飲んでいた。
「お待たせ」
肩を叩いて知らせると、リクトは顔をこちらに向けて3Dグラスを外す。
「おつかれっす」
「何観てるの?」
「これ? 昔のアメリカのシネマ。最近はまってて。『アベンジャーズ』って知ってます?」
「観てないわ。でもあの時代のシネマっていいよな。けっこう丁寧に作られてて」