画面越しで出会えた、今を生きるみんなへ

オンライン講師として、高校生のみんなと授業をしてきました。

離れているみんながいつでもここに戻ってこられるように
noteでオンライン授業を、残します。
いつでもポッケに入れて、持ち歩ける授業です。


はじめまして。

まずみんなに今日はお願いしたいことがあります。

ぜひ、画面の前で笑顔でウンウン、と頷いてみてください笑。
画面越しでなかなか集中できない人もいるかと思いますが
好きな時はミュートを外してみたり
お家なのでリラックスして話を聞いてみてください。

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人生、だったり、未来という言葉を聞くと
すごく大げさで抽象的なことに聞こえるかもしれません。


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そんな私の生き方の話をしたいなと思います。


生きる意味、どんなものに価値を置いていたか

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私は高校時代、勉強で一番を取ること、スポーツで良い成績を残すこと
それが「生きている意味」と思っていたことがあります。

もちろんそれは大切で
勉強も、スポーツも一生懸命やって欲しいです。

でも、勉強で良い点数を取ることや
スポーツで良い成績を収めることだけが
生きている意味ではありません。

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今、あなたがみている世界は
あなたの人生の100パーセントです。

これから高校を卒業したら
100点という分かりやすい基準がなくなったり
「これが絶対」というルールは変化してゆきます。

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少しだけ、「やりたいこと」のヒントや
やってみたいを叶えられる自分に近づくために
今日は一緒にお話をしていきましょう。


お仕事について

私は今「結婚式の空間装飾」
をつくる仕事をしています。詳しくはこちら

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Photo: Syuhei inoue

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Photo:Takafumi Iikura

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Photo:Naoyuki Obayashi


また、テーブルの上でのスタイリングや、



最近では様々な人と一緒に
コロナの自粛期間、オンラインの24時間番組を
作ったりしました。


今でこそ「こんなことやってみたい!」と
ワクワクしている私ですが

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そんなことをずっと考えている時期がありました。

実は、今でもやりたいことは変わるので
ずっと追い求めているのですが…笑


高校時代の話

私の高校は “総合学科” という学科で自分で授業を選べる
そんな高校でした。

部活は女子サッカー部と2年の秋から美術部を掛け持ち。
 高校1年では学校にうまく馴染めず「自分の将来」にも不安。

高校1年生ではクラスの女子からいじめにあったりもしていました。
学校に行く意味が見出せない。
なんで学校に行くんだっけ?そんなことを
考える時期がありました。

でも、そんな時私に学校に行く意味が見出せたきっかけがありました。
それは
“将来やりたいこと叶えるために学校に行く”。
ということです。


先生に「デザイナーになりたいのですがどうしたらいいですか」
そんなことを話たら「今日から美術部に来い」と
夢を叶えるための手助けをしてくれました。

また、私の話を聞いてくれる子がいて一緒に
お弁当を食べてくれる子がいました。
その子とは今でも繋がっています。



勉強の点数だけではなくて、
もっと自由な選択肢を持っていいんだ、と思い
小さなきっかけから「やってみたいこと」を追い求めるようになりました。


私が高校時代、大きく学んだことは3つあります。


①なりたいものを見つけるのではなく 「やりたいこと」を探す。
②やり方が分からなかったら誰でも頼っていい、それが将来の自分の応援者になってくれる
③小さな1歩の勇気を積み重ねる大切さ

①なりたいものを見つけるのではなく 「やりたいこと」を探す。


よく皆さんは「将来何になりたいの?」と聞かれませんか?
でもそれって少し違うなと思っていて
私は今、空間デザインもしているし、スタイリングもするし、デザインもします。他のお仕事だってします。

どんな人か、は言えても
一言でなんの職業って言えない
んです笑。

デザイナーになりたいと思っていたけれども
それは手段でしかなく、何をやりたいかを探すことそれが大切なのではないかと思います。


②やり方が分からなかったら誰でも頼っていい、それが将来の自分の応援者になってくれる


私は編集委員長の時に、毎週新聞を発行していました。

「総合学科」の良さ、学校の良さをみんなに知って欲しいなと
思ったことがきっかけです。

最初は、他の先生からは紙の節約をしなさい
と怒られたこともありましたが
こっそり今回だけだぞ(全職員に配っていたのでこっそりでは無いのですが笑)と印刷カードを貸してくれた人がいました。
諦めることもできたけれども言葉に出したら誰か助けてくれるし
そうやって誰かを頼ったら良い
んだ、と気付きました。

きっかけをみんなに話したら、気づけばたくさんの人が応援してくれます。
実は今、先生と繋がってこの授業をしているのも
この新聞がきっかけ
です。

大学受験の時も
自分の作品を大きく印刷していかなくてはいけない、
でもお金もないしやり方もわからないというのを相談したら
「印刷機使って良いよ」
と大判プリンター(学校にあることすらも知らなかった)
で印刷を手伝ってくれた先生もいました。
無事、大学の試験に合格できました。

どんどん大人に頼って良いです。


こうしたい、こんなことをやってみたい
というのをまずは口に出してみてください。

③小さな1歩の勇気を積み重ねる大切さ


最初から大きなことをやるのは誰だって心配で
怖いです。
でも、みんな怖いから大丈夫です。

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まずは小さなことでも良いのでどんどんやってみてください。

言葉に出して見ることから始めてみて良いです。
コツコツ積み上げたものが
その先の大きな未来に繋がっています。

私が大切にしていること


正解は無い

ついつい、夢がある人が羨ましくなったり
やりたいことがある人がえらいと
思ってしまいがちです。

私もそうでした。

でも、こんなにたくさんの人がいて
こんなにたくさんの人生があります。

仕事を通して思うことは
「どの人生も素晴らしい」ということです。


正しさよりも楽しい方へ

これは正しい、これは間違っている!
と私が自分の行動を判断してしまっていた時に
言ってもらった言葉でもあります。

正解は無いです。
今でも、私も訓練中です。
つい、判断をして、正解を探しがちです。

でも、人生は計算式では無いので
正解というのは無いと思うんです。


「自分がどうしたいのか」
それをぜひ自分自身に問いかけてみてください。


質疑応答

Q:他の人と自分を比べてしまいます。比べないコツはなんですか?

A:私も誰かと比べて落ち込むことが、よくあります笑
  でも人生は役割分担だなと気づいた出来事がありました。
  自分が得たい技術だったら一緒に切磋琢磨すれば良いし
  その人と一緒にチームになって自分のできない部分を
  補ってみるのも良いかもしれません。


 Q:やりたいことは見つかりますか?

A:見つかります笑
  やりたいことを見つけようとすると、
  プレッシャーがすごく無いですか?笑
  好きなこと、好きな色でも良いし好きな物でも良いです。
  まずは自分に何に興味があるのか?を考えて見てください。
  可愛い物が好きだったら
  可愛いものが好き→可愛いものを作りたい→
  どんな方法でも可愛いものは生み出せると思いませんか?笑

先生:クリエイティブになれってこと?笑
尾崎:そうかもしれません笑


Q:小さな勇気を出すコツはなんですか

A:口にまず出すこと、誰かと一緒にやることです。
  一人で職員室に行くのは怖いけれど、
  誰かと一緒だったら行ける、そんなイメージです笑


Q:今の職業につくために一番、頑張ったことはなんですか?

A:目の前のことを一生懸命やることです。
  下手くそでも課題は頑張っていたし
  出されたものには一生懸命でした笑。

  当たり前をちゃんとクリアしてから
  他のこともやりたいと思っていました。


Q:困難(辛かったこと)を感じた時期はありますか?

A:もちろんあります笑
  大学に入った始め、社会人になった始め
  はまわりの人がすごくて辛かった時期があります。
  今でも新しいことにチャレンジすると
  辛い時があります!笑
  自分と他の人を比べて落ち込んでいます。
  でも、落ち込むだけ落ち込んだら
  出来ないからこそ頑張ろう!と思ったり
  自分にしかできないことを探そうとパワーに変えています。


Q:授業がつまらないと感じてしまったり、眠くなってしまいます。

A:笑。
  私も寝てしまうことありましたよ笑。
  でも実は今、この歳になって古典を学び直していたりします。
  それは今の私が「必要だ」と感じているからです。
  自分に関係ないと思ってしまうと
  頭に入ってこないのですが例えば英語だったら
  「英語が話せるようになったら海外旅行を楽しめる!」

  とか自分なりに価値を探してみるのは良いかもしれません。


Q:小さな勇気を出した先(小さな目標を決めた先)に
  どんなことを達成しましたか?

A:分かりやすい例を言うと
  両親に喜んでもらえた経験は大きかったです。
  大学の学費が高くて感謝と申し訳ない気持ちがありました。
  「結果を残したい、感謝を伝えたい」
  と大学1年の時から裏テーマとして首席卒業を目指していました。
  1番を取りたい、もあったけれども、喜んでもらいたかった。
  結果それで賞を取れたことは
  一つの達成したことかもしれません。

Q:正解はないと言っていましたが
  何に気をつけていますか?


A:人を傷つけない、ということです。
  自分よがりになったり、気付かずに人を傷付けてしまうことって
  あるんですよね…。
  だからこそ、意識的には傷付けないように心がけています。

Q:本当に自分のやりたいことか、他人に言われて自分がやりたいと
  思ったことなのか分からなくなってしまうことがあります。

A:夢組と叶え組の本があります。
  夢を叶えるのって役割分担だと思うので
  全然、自分が他の人の夢に乗っかるのは悪いことではないです。
  自分がこれを叶えたい!という夢を持っても良いし
  私も一緒に叶えたい!というあなたも
  とっても素敵なんです。

  実はほとんどのことは、
  一人では叶えられないことばかりなんですよね。

Q:行きたい大学はどうやって選んだら良いですか

A:大学に行く=良い人生
  というわけではないんですよね。
  海外にいってもいいかもしれないし
  卒業してやりたいことの旅に出て良いかもしれないし
  専門学校も、大学も、就職だってある。
  選択肢に迷ったら、先生に相談してみてください。
 
  なんでもして良いんだよ
  と言われた時に自分がやりたいことを
  ぜひ、考えてみてください。

  

最後に


私が何かに「なれた」と感じたことは
実はあまりありません。
気付けば世の中から “デザイナー” “アートディレクター”
と呼ばれる立場になっていました。

今もやりたいこと、やるべきこと
何をしたいのか、自分は何者になりたいのか
を探しています。

皆さんも成長していったら
また違う景色を見て
やりたいことが変わってくると思います。
「きっと将来は今思っていることと変わる
でも今の私のやってみたいこと」
に全力に走ってみてください。

皆さんと出会えたことで、私も今の「やりたいこと」に
改めて立ち戻ることが出来ました。

いつだって悩んだり落ち込んだりすることもあると思いますが
きっとそれは人生に一生懸命な証拠なのかもしれません。
一緒に自分の人生を楽しんで行きましょう。

ありがとうございました。

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