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「料理が好き」な自分

ごきげんよう、大淀です。

私は料理が好き。
決して得意ではないけれど、料理をすることは好き。
自分が一番おいしいと思う味付けに出来るし、好きに食べたいものを作ることが出来る。
だから料理が好きだ。
少し前の私は、「料理が好きって言ったって、手料理をふるまうなんてよっぽど親しくないと発生しないし、なぁんにもアピールにならないな」と思っていた。
こう思っていたころは、世間に合わせて生きなきゃならない気がして必死だった。
あの時の私の言うアピールとは、他者に自分を選んでもらうためにすることだった。
「恋人、いたほうがいいのかな?」と不安だった。
でもこれは私が恋人をほしいんじゃなくて、世間体を気にした気持ちだったのだと、今だとわかる。
自分がAセクだと自認したとき、無理に「アピール」なんて考えなくていいんだと気づいた。
いや、むしろセクシャリティがなんであろうと、無理をして誰かに対して「アピール」なんかしなくていいのだ。
料理人に転職しようと思っているわけでもないのだし、料理は自分を喜ばせられたらそれで充分なのだ。

そう気づいてからは、料理が好きな自分が好きになった。
自分の好きなものを自分で生み出せるんだから、これほどコスパが良いことはない。
何かが形になっていく工程はワクワクする。
二次創作してる気持ちと、根本的には変わらない気がする。
好きなものを好きなように完成させていくという工程はどちらも大切な醍醐味だから。

得意料理は?って聞かれたら困る。
なんだろう、少し考える。
上手かどうかは置いておいて、好きなのは焼き菓子を作ることかもしれない。
焼き菓子は甘くてあったかい。
食べてると優しくなれる。
昔ミスタードナツのキャッチフレーズに「怒りながらドーナツをたべるのは、難しいね。」というものがあったけれど、あれは本当だと思う。

だから私は気持ちを慰めたいときはキッチンに立つ。
自分を自分でちょっとでも愛してあげるために。

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