パレスチナのMさんとのDM

ガザ在住のMさんとは、Whatsappというチャットアプリでいつもやり取りをしている。今日は、Mさんから見える場所に、まちに、爆弾が落ちる瞬間のビデオが送られてきた。泣き顔の絵文字と、「We are dying」(実際に送られているのはアラビア語です)というメッセージと共に。ことばにならない。爆弾が落ちるのは決して珍しいことではない。彼と連絡をとり始めた三ヶ月前から、いつものことのように、ビデオは送られてきている。戦闘機の飛ぶ音は毎日。

本当にことばにならないんです。あまりにも自分が無力であるし、虐殺への加担をやめない国、支援する国、人々はどういうことなのだろうか?って。

私の大好きなアイドルが、ボイコット対象であるマクドナルドのCMに出ている。私の大好きなサンリオのキティちゃんもマクドナルドのCMに出ている。
ハッピーセットのおもちゃで、それがとってもかわいくて、みんなが必死に集めていた。
疲れをとるには最高だとバズっていたキレートレモンには、イスラエル産のレモンが使われている。熱中症対策に、と欲しくなるソルティライチにもイスラエル産のグレープフルーツが使用されている。
暮らしの中で、知っていても避けられない現状があるのは理解している。
でも、知らないことは罪だと思う。自分も含めて。

毎日、どんどんひどいニュースが入ってくる。

彼らの生活にはお金が必要だ。でも私にはじゅうぶんなお金がない。
やり取りの中で、お互いがどんどん辛くなっていく。
こんな若い青年に、気遣いのことば、また、自分たちの生活のために必要な要求のことばを言わせてしまうこと自体、辛すぎる。
本来なら、SNSは楽しみのために使っているべき子たちだ。まだ20代なんだよ。自分たちが20歳になったばかりの時を思い出してほしい。
もっと幼い子どもたちが、DMで助けを求めていることも少なくない。

私は感情的になりすぎだと言われるんでしょうか。
でももう耐えられません。

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