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1、私が休職するに至った経緯

私は現在、10年勤めた会社を上司のパワハラにより休職しています。
私の治療のためにも、またもしかしたら他の人の役に立つかもしれないと思い、書いていきたいと思います。
治療中の身なので、客観的ではなく説明がわかりにくいところもあると思いますが、少しずつ、補足や修正も公開してゆきたいと思います。

パワハラの詳細に関しては別の記事で書くとして、まずは、実際に「休職」というものが現実化してゆく過程を整理しておきたいです。
それまで、業務指示が頻繁に変わったり、怒鳴られたり、業務に関係のないことを非難されたりしたことは、我慢していました。仕事の内容が好きだったからです。
しかし、私にも我慢できないことがあった、と自分でも少し驚いています。

※下記、日付は意図的にズラしています

【登場人物】
……この会社に、10年勤務しています。
上司……会社の役員でもあります。熱血で、まだバブルを引きずっている感じのイケイケ50代です。パワハラ常習犯です。
面談担当者……会社で導入している面談制度で、私の担当になっている他部署の先輩です。上司より若く、私との業務上の関係はほぼないです。
アルバイトスタッフ……ベテランの方です。非常に優秀で冷静で、良い友人でもあると思って信頼しています。


転換点になったのは、8月16日。
夜20時半、上司から私の携帯電話に電話がありました。
「取引相手が怒っている」「なんでこんなことになったのだ」と1時間ほど罵倒されました。
冷静に対処しようとしましたが、上司は私が泣いて謝るまで、電話を終わらせようとしてくれません。

ちなみに、「取引相手が怒っている」のは、上司の業務指示に私が従った結果です。
説明する機会も与えてもらえず、ただただ、私が社会人としてあり得ないことをした、ということになりました。
怒っている取引相手に対処するために、状況共有と資料の作成を指示されました。そして、取引先に謝罪にいく、とのことでした。
混乱しながらも、必要な仕事は進めます。

8月18日に、面談担当者にチャットで連絡します。
「上司とのやりとりに疲弊してしまった」と伝えると、すぐに翌週月曜日に面談の予定を入れてくれました。
上司については、これまでも他の社員からパワハラ相談があるとのことも伝えてくださり、安心しました。

その夜から、健康保険組合の無料相談に電話します。
パワハラを上申するので、私の説明に不可解な点がないか、感想を聞きたい、とお願いしました。この件だけれはなく、これまでのひどい業務命令についても話をしました。
金曜日の夜、土曜日の夜、月曜日の朝に、電話で練習をしました。対応してくれた3人のカウンセラーが皆「あり得ない」「酷い」と寄り添ってくださり、「パワハラ報告も良いけれどもまずは安全な場所に逃げるのもよいのではないか」と助言してくれました。
枯れるかと思うほど泣きました。

8月21日の午後に、面談担当にオンライン会議でパワハラを報告します。
ここ1年の上司のパワハラを証明する会議の録音があること、今とても頭が混乱して業務が遂行できないこと、そして、下記の3つのお願いを伝えました。
1、上司から私への連絡には必ず第三者を入れる。2人だけの会議やチャット、メールがないようにする。
2、翌週に設定されたに謝罪するための打合せには、私は出席しない。
3、そして問題の元になった上司からの業務命令を取り消す。

1時間未満の会議でしたが、10年以上一緒に働いている上司に関しての報告は非常に心理的負担が強かったです。何も知らないカウンセラーへの相談とは全く異なるものでした。
冷静に報告したいのに、涙が出てしまいました。会議の後は、ぐったりして早退します。

8月21日の午後から、23日まで、上司からの打ち合わせ依頼を全て拒否しました。
冷静に対応できないので、テキストで指示してほしい、と依頼します。上司からは「効率が悪いので口頭が良い」と何度も言われますが、体調が悪くうまく対処できないので無理だと応えました。
実際、動悸と落涙が止まらなかったのです。

8月24日、面談担当から上司に通達を出したとチャットで報告をもらいます。
役員たちをCCに入れ、私の要望を伝え、上司から私への連絡には必ず面談担当を入れるように指示したと、のこと。
しかしながらすぐに上司は通達を無視し、私に、2人だけのチャットに連絡が入ります。
私から、上司との2人のチャットに「面談担当者との指示で2人だけのチャットはしないことになったので、3人のチャットを立ち上げます」と報告して、私と上司と面談担当者の3人のチャットを立ち上げました。
しかしすぐに、私と上司との2人のチャットの方に「指示?」とだけ返信が来ました。立ち上げた3人のチャットは無視されました。
恐いと感じたので、面談担当者にすぐに報告しました。

8月25日、面談担当者とリアルで打ち合わせをします。
上司にはオンラインで説明したがどれぐらい深刻に理解しているのか、はかりかねているとのことでした。
私からのお願いである、2と3については、
2、そもそも謝罪会議に私に出席を依頼していない
3、業務指示の意図がきちんと伝わっていない
ということで、全て私の勘違いである
と、主張しているとのことでした。
また、面談担当者から、裁判に訴える意思はあるかと確認されました。
私は、「恨みを晴らしたいとか、謝罪してほしいと言うことを言っているのではない。今の仕事は気に入っている。今後の仕事のために、マネージメントを変えてほしい」と伝えました。

8月26日、面談担当者と上司と3人でオンラインで面談をします。
そこでわかったのは、上司は何も理解していない、ということでした。
上司は「私が取引相手に失礼な態度を取って、怒られてしまい、自分の至らなさを自覚し、ショックを受けている」というようように理解しているんだと把握しました。
そして、私が今の業務から離れることはできない、とも言われました。
面談後、上司に私の言いたいことが伝わっていないと思う、ということを伝え、面談担当者も同意しました。

上司が、取引相手に対応している間、少し間が開きます。
面談担当者と上司とで、どんな頻度で、どんなやりとりがあるのか、
役員会でどんな話し合いがされているのか、結局最初から最後までよくわかりませんでした。

9月4日、面談担当者と2人でオンラインで面談をします。
面談担当者から、私の今の業務に、「アルバイトスタッフを必ず打ち合わせの同席者として入れる」ことを提案されました。
他部署の面談担当者が常に、上司と私の会議に同席しても、あまり意味がないので、業務内容を理解しているアルバイトスタッフのほうが良いだろうとのことでした。私は承諾しました。
しかし面談後すぐに考え直し、面談担当者に、「これまでと同じことが繰り返されるのでとても不安だ」と伝えます。
それはやはり、上司によるパワハラが、今回の一件だけではなかったからです。

9月5日、すぐに上司とアルバイトスタッフとのオンラインでの打ち合わせが設定されますが、動悸と落涙が止まらず欠席します。
仕事も休みます。

9月6日、上司とアルバイトスタッフとのオンラインでの打ち合わせが設定されます。
そこで改めて、問題の元になった上司からの業務命令(3)について、「冷静に考えれば、業務命令が現実的ではないことがすぐ分かるはずなのに、それを実行した私の判断ミスである」と上司に言われました。
また、謝罪するための打合せ(2)についても別の機会を設定するので、謝罪できるか、と問われました。私はできないと答えました。
とても辛い時間でした。何が起きたのか理解できませんでした。

9月7日、面談担当者とリアルで面談をします。
前日の上司との打ち合わせの内容を報告し、「これ以上は無理だ、上司が監督するプロジェクトからは外れたい」と報告します。
新体制を提案し、私が早く上司と一緒に仕事をしないようしてほしいと伝えました。また、私は、今の会社の仕事内容は好きなので、休職も退職もしたくないと伝えました。
しかしながら、10年間、私の仕事は上司が管理していたので、面談担当者は私の能力や素質のことは何もわからない様子でした。そして最終的な決定権は上司にある、とも言われました。
面談担当者からは、翌日の役員会議の議題にすると、言われました。

9月11日、上司とアルバイトスタッフとのオンラインでの打ち合わせが設定されます。
そのとき、再び、取引相手との打合せで謝罪ができるか(2)問われたので、
「自分は業務指示に従ったので、反省できない。将来同じ指示をもらったら、また同じことをすると思うので、謝罪できない」と伝えます。
そのとき上司から、「気持ちはよくわかるよ。けれども、社会人として成長するために、謝罪が必要な時もある」と、なだめられます。本当に、子供をあやすように言われました。怖くて涙が出てきました。
私は、「社会人として、全く納得いっていない人が謝罪しても相手に失礼だと思うので、冷静に考えて、私が表に出ない方が良いと考えている」と伝えます。
私の日本語や何か表現が間違っているのかと思い、何度も伝えました、私が言葉に詰まっても、涙が出て反応できなくなっても、会議は終わらず、この時は、とても恐怖を感じました。

9月12日、アルバイトスタッフに声をかけられ、2人でオンラインで打ち合わせをします。
「大人が仕事で怒鳴られるなんて、すごくおかしなことだ。ましてや、職場で泣いてしまうようなことが起きるということがおかしい。」と言われます。
あまりの正気に、自分の認知が非常に歪んでいたことを認識しました。

9月13日、上司と面談担当者に、明日病院へ行くので仕事を休む、ということをチャットで伝えます。
面談担当者からは、「👍」の反応がありました。心底がっかりしました。
上司からは反応がありません。

9月14日、病院では医師に「すぐに休むように」と言われ、休職のための診断書をもらいます。
上司と面談担当者に、チャットで診断書の画像を送り、休職の手続きを依頼します。すると、上司から、引き継ぎのため翌日午前中に打ち合わせがしたいと、届きました。検索すれば、最もやっていけないこととしてすぐわかるはずなのに...。
「体調が悪いので無理です」と答えました。その後も、業務の確認のチャットが届きますが、無視しました。

ホラー映画なのかな、と思いました。それぐらい、私を追い詰めようとして行動しているんだなと理解しました。こんなにガバナンスについて無知な人と向き合って、組織を改善しようとしていたなんて、全て無駄だったな、と思いました。

翌日、9月15日から休職することになりました。
面談担当者には、「引き継ぎや業務連絡は、上司を抜きにして面談担当者だけとのやりとりにしてほしい」とお願いします。了承されますが、昨夜の上司からのチャットの質問には直接答えるように、と指示されます。

おわり。

楽しくない話ばかりで恐縮ですが、誰かの何かに役に立つような記事になるように頑張ります。