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失敗して帰ってくるってイメージを壊したい

「竹野に戻ってくること考える?」
「考えますけど、東京で失敗して帰ってきたって思われるのは嫌なので、帰るとしてももう少しあとですね」

竹野出身の女の子との一幕です。

はじめましてだったので、ひとしきり雑談をした後に、ふと思い立って聞いてみました。すごく感じのよい子で、竹野にも愛着があるから、もしかしたらって気持ちも多少あったのですが、思いがけない返事に驚きました。

「そうか、失敗して帰ってくるかぁ。」

これって二つの側面がありまして、

①地元の方でそう思ってる人がいる。
今回は50歳以上が該当しますが、「田舎を飛び出して都会で活躍する」ってのがまだ成功モデルだと思ってるんだなと再認識できました。

②若い子でも、都会で活躍することが優秀の証って思ってる。
だから、一度都会に出て、戻ってくるのが恥ずかしい。


私はIターンなので、そんな気持ちがわかるようで本当にはわかりません。

インドに駐在が決まった大手商社マン
地方転勤から早めに東京へと戻ることが決まった大手マスコミの記者
転職に成功して、定時上がりで高給取り

30歳になって、「成功」している同級生がどんどんと出てきました。

比べることがないと言えばウソになりますが、代われるなら代わりたいとは思いません。もちろん不安定な個人事業主なので、たまにとてつもない不安に襲われることはありますが、自分で選んだ道なので、すごく満足しています。

だから、劣等感はほぼありません。

でも、Uターンだとそうはいかないんだろうなってのもわかります。
家のしがらみや地元の友達との関係。

実際に、家のことでわんわんと言われている場面に遭遇したことがありますし、あそこの家の子どもは失敗して戻ってきたって話も聞いたことがあります。

何が成功で、何が失敗かなんて自分で決めることだから、あなたがとやかく言う権利はないんだけどなぁと思いつつも、言っちゃうんですよね。

その一方で若い人に戻ってきてほしいとも言うので、なんとも不思議です。
地元に戻ってきてほしいなら、戻ってくることがもっとポジティブなこととしてなればいいのになぁと思いました。

地方にも可能性はたくさんあるし、都会ではできないことがたくさんできるからいいなぁと思っているのですが、まだまだそのあたりを体現できていないので、精進です。

今日はここまで
それではまた明日。

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