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ゲストハウスを開業するまで vol.4

前回は事業が白紙になった話を書きました。


精神的なダメージがないわけではなかったですが、うじうじ言っても仕方ないので、前を向いて頑張ろうってなってからの今回です。

それでは、心機一転、物件探しの日々編です。

しがらみなしの一からのスタート

自治会の事業も正式に白紙になり、ただ協力隊としての活動があるだけの日々になりました。詳しくは書きませんが地域を深く知るために遊びに行ったり、時には真面目に話を聞いたりしていました。
それで、隙間をぬって、空き家がないか声をかけて回りました。
チラシを作ったりはせずに信頼できる知り合いに声をかけるだけに留めました。適当に広めてもいい情報が入らないだろうと考えてのことです。

私が住んでいる地域は700軒家があり、うち100軒近くが空き家だと言われています。空き家の定義もさまざまで、帰省などで使う家も空き家にカウントされたりもしていましたが、それでも30軒くらいは「空き家」として放置されていたので、すぐ見つかるって思っていました。

それがなかなか見つかりませんでした。
合計10軒くらい話をしましたが、どれもまとまりませんでした。


物件が見つからない理由

①管理してる人がオッケーでも周りが反対する
→最初は好意的だったのに、急に雲行きが怪しくなる。

②住居としてはオッケーだけど改装するとなると抵抗ある
→ゲストハウスにしたいってなると渋い顔になり、後日断られる。

③水回りが整備されておらず、改修費用が莫大にかかる
→好きにしていいよ!って言われて内覧すると、傷みも激しく使おうと思うとお金がいくらあっても足りない。

④売却ならいいけど、賃貸は無理(価格がめちゃくちゃ高い)
→相場観がズレていて話にならない。

⑤単純に建物が魅力的ではない
→実際にはなかったけど、可能性としてある

気づいたら、年が明けていました。
年末年始に親に近況を報告したら、やばいじゃん、どうすんの?と言われて何も言えませんでした。それでもまだ可能性はある!と信じて、動き続けました。


物件が見つかる!


そしてバレンタインデーのころ、一軒の家をゲストハウスとして使えることになりました。100%自分の希望に叶う物件ではなかったのですが、まずは始めることが大事!と思い、慎重に契約を進めました。
以前、事業が白紙になった経験を生かして、丁寧に時間をかけて話をすることを心がけました。

・ゲストハウスの簡易の事業計画書
・改装箇所の説明(ビフォアアフターの説明)
・契約書

などの書類もこちらで完璧に準備をし、何度も何度も話し合いを重ね、誤解のないようにしました。そして3月中旬に了承をいただき、契約を交わしました。

やっと、ここまで来た。
この時の喜びはとてもとても大きかったです。

賃貸開始は4月からでしたが、年度末ということもあり活動費で買えるものをひたすら買いました。おかげで家の物置は荷物でいっぱいになりました。
そして、地元の業者さんに声をかけたり、ワークショップの準備を始めました。この時は期待とワクワクでいっぱいでした。


しかし、ゲストハウスの神は開業を認めてくれませんでした。
この1週間後に事態は急転するのでした。
それは、地獄の始まりでした。


次回、鳥取への逃避行、悲しみの雨編です。


ちなみに
2年分の収支計画を販売しています。
実際の売り上げがどうなってるか気になる人はぜひ



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