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【読書メモ】 動画2.0 VISUAL STORYTELLING
Amazon Audibleで車を運転しながら最近読了した1冊。
ここ数日、
これからは動画だ!
と、あらゆるところで聞くので、気になって聞いてみた。
ざっくり感想
著者がメディアの専門家であるが故に、説得力があった。
あと、具体例とか比喩も豊富で、読んでいてスッと頭に入ってくるシーンが多かったし、何より飽きずに聴くことができた。
学んだこと5選
テレビはただいまから行ってきますまでの在宅限定メディア。スマートフォンはおはようからおやすみまでの24時間週7日のメディア。
スマートフォンが、どれだけ浸透しているのか、痛快に表現してくれたフレーズだった。
なぜスマホが重要なのか? 接触時間が長いといえば当たり前のようだけど、このように人の生活のストーリーに合わせて表現されると、さらにその重要度を思い知らされる。
If I had asked my customers what they wanted, they would have said a faster horse. “Henry Ford”
(馬が主な移動手段だった時代に、)もし顧客に何が欲しいかと聞いていていたら、もっと速いい馬が欲しいと言うだろう・・・というかつての自動車王の名言。
あくまでも、欲しいのは速い馬ではなく、速い移動手段である。
でも、自動車を知らない顧客にとって、その選択肢を知ることはできないである。
ポストスマホ時代に今後訪れる動画の可能性も、今はこのフェーズにあるとのことである。
テレビとスマホの違いは、大勢で見る指向性と、1人で見る指向性の違いが大きな違いとなる
大勢だと、皆で同じものをみてワイワイ盛り上がれるコンテンツと相性が良い。
オリンピックやスポーツもこのジャンルになる。
1人で楽しむコンテンツとしてはラジオやアダルトコンテンツくらいしかない。
ここはブルーオーシャンとのこと。
人は、映像にある思想から心を打たれる
それがないものは、「オシャレなカラオケビデオ」と本書でよんでいる。
カラオケのビデオは、アーティストのMVに比べて、あまり心を打たれない。
どんなに最新技術で撮影しても、その背景に思想がないと薄っぺらくなってしまう。
あらゆるものごとは、他者との比較が明確になってから初めて、すごい人、うまい人、センスがある人が生まれる
野球やサッカーが人気なのは経験したことがある人が多く、比較が可能だから。
クリケットは日本だと競技人口が少ないし、流行っていない。それは、誰もがやったことがないから。
東大と宝塚に入るのは、難易度が大体同じくらい。
ただ、東大に入る方が直感的に肌感ですごいと思われるのは、誰もが受験勉強というプロセスを経験してその難しさを知っているからである。
ブログやTwitterが流行ったのも、文字で感想を書くという、「読書感想文」というプロセスを誰もが経ていたから。
動画も、そういった中で誰もが作ったことがあるという、初等教育のフェーズに入り、比較が可能な段階に入りつつある。
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