【読書メモ】 NO FLOP 失敗できない人の失敗しない技術
久々の投稿。
最近読んだ本のなかで、圧倒的に良いなと思った一冊。
自分はベンチャー企業で働いており、新規の施策を考えることもよくある。
その時に、これって本当にうまくいくの??
案が2、3個あるときにどっちが良いの??
お金や時間といった、いわゆるリソースが限られているなかで、次の一手を打たないといけない。
とはいえ、失敗したくない。
そんな自分にとって処方箋となる一冊だった。
自分のメモ用に残しておく。
プレトタイプ というフェーズ
新しい製品やサービスを開発する際には、プロトタイプという簡易的なものを作成して、それをもとにヒアリングなどの市場調査をする。
とはいえ、プロトタイプを作ること自体、それなりに時間かかってしまうよね?っていうのが正直なところ。
そのプロタイプの前に、もっと簡単に検証できるよね?っていうのがプレトタイプ。
例えば、コインランドリーに、自動洗濯物たたみ機を導入したら利用されるのか?
という施策を検証するために、お客さんに待ってもらっている間に、人手で畳んで、あたかも自動で畳んだかのように見せた。
そして、お客さんの反応を見るというものだ。
身銭を払った意見や行動か?
よく、新しいアイディアを出した時に、
それ良いね!
出たら欲しい!
などの肯定的な意見をもらうことがある。
が、これは信じてはいけないというもの。
なぜなら、その人が、自分で身銭(コスト)を払っていないから。
その意見が建前だったり、思いつきだったりする場合がある。
なので、コストを払ってまで得られた反応が本当に信頼できるフィードバックであるというもの。
XYZ仮説とxyz仮説
市場がどのように反応するのか、仮説を立てる。
そして、その仮説を具体的な数字に落としたのが、XYZ仮説。
さらにそれを実施できる具体的な形にしたのがxyz仮説だ。
プレトタイプの8つのアイディア
本書の中では実際のプレトタイプとして例が紹介されていたので、簡単に紹介していきたい。ここでは、列挙のみ。
・メカニカル・ターク型
・ピノキオ型
・ニセの玄関型
・ファサード型
・YouTube型
・一夜限り型
・潜入者型
・ラベル貼り替え型
成功を上げるための具体的なステップ
1. アイディアを思いつく
2. 市場の反応に関する仮説を立てる
3. XYZ仮説を立てる
4. 小規模で検証しやすいxyz仮説を立てる
5. プレトタイプ手法を活用して実験を行い、YOD(Your Own Data)を収集する
6. TRIメーターと身銭測定器を用いて、YODを分析する
7. 次のステップを決める
- やってみる
- あきらめる
- 微調整する → 仮説やプレトタイプを調整する
アイディアはやりたいことなのか?
最後には、アイディアが失敗しないことが重要であると同時に、
仮にうまくいくとしても、そのアイディアはやりたいことなのか?
世界とって必要なものなのか?
それを問う著者の強い想いが述べられていた。