戦争と株価…気になるインフレ
⭐︎中東情勢悪化懸念…
14日、イランがイスラエルにドローン等で1日の在シリア大使館空爆への報復攻撃を実施した。イスラエルに加えて、米英軍が防衛を支援し、ひがいは軽微に抑えられた。また、トルコの消息筋は「イラン外相がトルコ外相に『イランのイスラエルに対する報復作戦は終了し、イランが攻撃を受けない限り新たな軍事作戦に出ることはない』との趣旨で答えた」と伝えている。
⭐︎過去の中東戦争と日米株価の傾向
中東地域での戦争や緊張が高まると、株価には様々な影響が懸念される。歴史的に見て、戦争が発生すると初期には市場の混乱や不安から株価が下落することが多く、時間が経過すると市場はそれを織り込み、株価は持ち直す傾向にある。
特に、防衛関連の銘柄や原油価格の上昇が見込まれる企業の株価は上昇することが予想され、一方で、空輸関連や為替に影響される銘柄は下落する可能性がある。
また、安全通貨としての円が買われやすくなるため、円高が進むと日本の輸出企業にとっては採算悪化の要因となり、日本株全体に売り圧力がかかることも考えられる。
米国株については、過去の大戦時にはS&P500指数が戦争開始前後は下落傾向にありましたが、その後は上昇に転じています。これは米国本土が戦争で直接的に大きな被害を受けていなかったことも一因。
⭐︎今後の株価への影響
イランがイスラエルの攻撃がなければ追加攻撃を行わない旨を示しており、また米国もイスラエルにイランへの報復攻撃に参加しないと伝えたと報じられているため、中東情勢悪化を懸念して急落した12日米国株とそれを受け大幅に先物が下落した日本株も一旦は落ち着きそう。しかし、イスラエルの報復の動きには注意が必要であり、その場合、中東情勢悪化→原油価格上昇→インフレ進行→利下げ期待後退→日米株安となる可能性も❗️
為替も利下げ期待後退による円安ドル高よりも、6月にガソリン等の補助金が終了するため通貨防衛による日銀利上げによる円高ドル安を懸念💦
あくまでイスラエルの報復次第…