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【参考】出遅れ感とAIのような成長性がある投資先

 生成AIブームの中で、関連銘柄へ「今から」投資をすることに躊躇してしまう人も。今の株式相場から出遅れ感とAIのような成長性がある投資先を考えると「医療・バイオ」が候補かもしれない。

◆株価に中長期でも出遅れ感のある「医療・バイオ」

評価基準日:2024/2/29

 上表で見ると、S&P500や半導体関連と比較して「医療・バイオ」業界にコロナ特需を含む5年(年率)で見ても、出遅れ感というよりパフォーマンスの悪さを感じてしまう運用状況である。
この背景は・・・
 ①昨年からの上昇局面でディフェンシブセクターが選好されなかった。
 ②コロナ特需の反動
 ③バイデン政権による薬価の引き下げが嫌気された。 
等が考えられる。

◆なぜ?「医療・バイオ株」に期待なのか?
 
生成AIは、その活用拡大・普及によってさまざまな業界における「生産性の向上」に貢献し、企業業績やGDPを押し上げる期待があるが、それと同じ期待が「医療・バイオ」にもあるかもしれない。
 その中心となるのが、「肥満減量薬」である。中核銘柄のイーライ・リリー、ノボノルディクスの株価は大幅に上昇しているが、ゴールドマン・サックスのエコノミストによると、肥満人口の多い米国で「減量薬」の使用が増加するれば、米国のGDPを0.4~1%押し上げる。健康寿命の延長や健康維持を目的とした肥満治療薬の需要拡大が、健康な体の「労働力拡充」で「生産性の向上」に貢献する。
 また、AIを使った創薬は、医療・バイオ企業の新薬開発にかかる莫大なコストと時間を削減でき、さらにゲノム編集といった新しいテクノロジーの活用によって、がんや自己免疫疾患・老化に伴う治療まで可能となることが期待される。
 バイデン政権下の薬価引き下げ圧力については、トランプは医薬品価格の抑制に消極的な姿勢とも見方であり、「もしトラ」を期待したい投資先かもしれない。
 「もしトラ」へのリスク分散もだが、「生産性の向上」というテーマでも生成AI(デジタル)に加えて「医療・バイオ」(生身)の成長へ長期分散投資を考えてもいいかもしれない。


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