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スーパーにアラがあったら迷わず買って!もう怖くない!:酒蒸しとあら汁の作り方

スーパーの鮮魚売り場の片隅に、鯛の頭(カブト)や中骨だけのパックが置いてあるのを見かけたことはありませんか?

魚の部位としては「正身」に対して「アラ」と言う呼び方をします。

お魚屋さんや料理屋さんでは商品にならなかったり、してもかかる手間の割にお値段が付けられないので捨てられてしまうことが多いのですが、目のまわりや胸びれまわりなどには食べられる身がまだたくさんついています。

調理の仕方を知らないと、お安いなと思ってもなかなか手の出ないアラですが、基本的な調理のコツを押さえておけば少しの手間で美味しいお魚が食べられるので、知っておいて損はありません。

今回は金目鯛のアラが1パックあったので

・カブトの酒蒸し
・あら汁

の2品を作ってみましょう。

もちろん、お店やその時の相場など色々な事情で、アラと言っても「カブトだけ」「骨だけ」「ハラスだけ」「切落としだけ」みたいな場合もありますので、その場合も基本的な下処理は同じです。

では、早速作ってみましょう!

【材料】(2人分)
・金目鯛のアラ(カブトと中骨・腹骨) … 1パック
・長ネギ … 1/2〜1本

[酒蒸し]
・酒 … 大さじ2〜4
・醤油 … 大さじ2〜3
・ごま油 … 大さじ2〜3

[あら汁]
・みそ … 大さじ1.5〜2

・塩 … 適量

【作り方】

1、まずはアラの下処理です。カブトと中骨、腹骨の全体に万遍なく塩を振って15〜30分ほど置きます。

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2、霜降り用のお湯を沸かします。ポットでもお鍋でも使いやすいもので。

3、長ネギを斜め薄切りにします。1/2使いたい場合は、緑のところの先端から半分、根っこ側から半分使うと、両方とも半分使えます。

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4、カブトと中骨・腹骨をバットやトレーに乗せたままシンクに置き、表面が白っぽくなるまで熱湯を回しかけます。

5、弱めの流水で血やウロコなどの汚れを優しく丁寧に洗い流します。カブトは目の周りや胸びれ周りにウロコが結構残っていますので、優しく丁寧に逆立てるようになでるとペロペロ取れます。これも流水で洗い流しましょう。

6、掃除が終わったら、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ってから、中骨と腹骨はお鍋に入れて、おみそ汁2人分の水を入れ、水から煮出します。

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7、長ネギの白いところは柔らかいのがお好きでしたら先に、シャキシャキがお好きでしたら後入れで。

8、ふつふつと沸騰して来て、ネギが好みの煮え加減になったら、みそを溶き入れて出来上がり。

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9、緑のところを耐熱容器に敷き詰め、掃除の終わったカブトを乗せ、酒を半量鯛にふりかけ、ラップをして600Wで3分前後加熱します。

10、火が通っていたら、ラップを外して醤油とごま油を回しかけて出来上がり!

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それぞれ盛付けて完成です!

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【ポイント】

・鯛や金目鯛のカブト(頭)は煮付けや焼物にしても美味しいのですが、酒蒸しにするとレンジで加熱調理が完結出来るので、お鍋も汚れず洗い物も少なく済みます。

・煮付けにすると調味料をたくさん使いますが、酒蒸しなら少量で十分です。

・お皿に残った汁もお魚とネギの出汁なので、捨てずにネギやお魚の身と一緒に召し上がって下さい。

・今回は金目鯛のカブトでしたが、他の魚の切り身でも同様に酒蒸しに出来ます。切り身で作ると食べやすいですね。

・あら汁は魚のうま味が出ますので、昆布など出汁は要りません。少量のアラで4人分以上作る場合などは昆布で補ってもいいでしょう。

・アラの臭みが心配な場合は、酒も入れると良いですね。1人分当たり大さじ1くらい入れれば十分です。

手頃なアラがあったら是非お試し下さい!

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!