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GIGAスクール構想の基本のき(校内向け)

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは!公立小学校教員のむっちと申します。『日々楽習』を合言葉に、日々学び続ける教師・大人を目指しています。2児のパパになったことで、持続可能な働き方・学び方も、日々模索中です。よろしくお願いします!

 今回は、校内向けに書いた通信を載せたいと思います。(同僚に見られたら、誰かバレてしまいますね笑)ご意見ご感想をお待ちしております!では、どうぞ!

はじめに

 夏休み、「GIGAスクール構想」や「1人1台端末」について勉強し直してみました。分かっているつもりでも、もう一度、文科省の資料を読み直してみると、わかっていない部分が多かったです。(「自分ごと」で学ぶって楽しいですね)私なりにまとめてみたので、ぜひ、参考にしてください。

GIGAスクール構想とは?

 まず、当時の文科省大臣 萩生田光一さんは次のように述べています。

 1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり、特別なことではありません。これまでの我が国の150年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端のICT教育を取り入れ、これまでの実践とICTとのベストミックスを図っていくことにより、これからの学校教育は劇的に変わります。

つまり、
・1人1台端末は、「スタンダード」である
・今までの教育実践の積み重ね+ICT教育→令和の学びへ!

と言うことだと思います。昭和、平成、令和と、時代は変化しています。この先、今まで以上の速度で時代は変化していくと思われます。Society 5.0 Web3.0 と時代にコミットしていかなければなりません。そのお手本として、私たち教師が変化を恐れない姿勢を見せていくべきだと考えます。

手段であって、目的ではない

萩生田さんの言葉は続きます。

忘れてはならないことは、ICT環境の整備は手段であり目的ではないということです。子供たちが変化を前向きに受け止め、豊かな創造性を備え、持続可能な社会の創り手として、予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成していくことが必要です。

 「手段であり、目的ではない」そのとおりです。これからの時代、1人1台端末は、「スタンダード」になります。変化の激しい時代を生き抜くための、手段として、ICT機器を使いこなせるといいですね。

GIGAスクール構想のねらいとは

文科省のリーフレットでは、GIGAスクール構想のねらいを次のように示しています。

「誰一人取り残すことなく」これは、私の市が目指している教育にばっちり重なりますよね!我々が目指しているのは、間違っていないということです!

 私は「公正に」という言葉に引っかかりました。これについては、次のイラストが分かりやすいかと思います。

 「平等」な支援では、見えない子・できない子・分からない子が存在してしまいます。しかし、「公正」な支援だと、誰もが見える・できる・分かるに近づけますね。

 これを実現してくれる「道具の1つ」が1人1台端末なんです!!学び方、学ぶスピード等、誰も同じ人間はいません。

個別最適な学びに欠かせないもの

 例えば、私は、話すのが苦手です。まずは、じっくり本を読んだり一人で考えたりしたいです。その後、少しずつ話す練習を頭でします。「うまく話せないな」と思ったら、また勉強し直します。人によっては「まずは話してみればいいのに」と思われるかもしれませんが、私にはできません。顔の知れている皆さんとの職員会議ですら、緊張してしまうほどです。笑

 これは、私だけではなく、子供たちも同じでしょう。まずは、情報を収集したい人、集めた情報をパズルのように組み合わせながら考えたい人、いきなりアウトプットする人・・・。それぞれの学び方に合わせた学びができるために、「GIGAスクール構想」があり、「1人1台端末」が導入されたのです。

いつでも使える文房具

 だからこそ、いつ使ってもいいと思います。どこで使ってもいいと思います。大人も同じじゃないでしょうか。スマホが当たり前になった今、好きな時に調べませんか?子供だからダメなわけがありません。(前提として、情報モラルや情報活用能力の育成は必須ですが、今回は触れません)

誰も見捨てない学びの実現のために

今回は、まず、次のマンガを見てください。

 注目したいのは、2つです。

 1つ目は、「共有」です。従来の授業だと、考えを共有するには、発表、実物投影機で書いたものを写す、一枚の模造紙にみんなで書く等が考えられると思います。しかし、1台端末のおかげで、これらが簡単にできるようになりました。また、みんなで考えを一枚のシートに書き込む「協働」も容易にできるようになりました。本来、授業でねらいとしているものに、集中できると思います。

 2つ目は、「見捨てない」です。ここでは、坊主頭の男の子です。この子は、普段、前に出てくるタイプの男の子ではないようです。しかし、みんなの考えを一目で分かるようにしたことで、この子の意見も拾うことができました。

 私のクラスにも、この子のように埋もれている子がいます。この子自身のためにも、クラスとしての学びを深めるためにも、全員の考えが必要です。そのために、ICTは有効な手段の一つではないでしょうか。

学び続ける教師として

 みなさんが実践したり、活用したりしていることをぜひ教えてください。また、「こんなふうに使ったら、学びが深まりそうだけど、使い方が分からない」ということであれば、ぜひ声をかけてください!一緒により良い方法を考えましょう!このような学ぶ姿勢や新しいものにチャレンジする気持ちは、子供に伝わると思います!


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