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授業で学級を育てる

今回は、土居正博先生のご著書、「授業で学級を育てる」について、感じたことや考えたことをまとめていきたいと思います。

「授業づくり」と「学級づくり」

国語、社会、算数、理科・・・
小学校教員であれば、基本的には全教科を扱うことになります。そこでは、教科特有の「見方・考え方」を育んだり、いわゆる、「知識・技能」を身につけさせたりするものだ!とばかり思っていました。

朝の会、学活、行事等で学級という時間に、組織で生きる上で大切な、協力・多様性・尊重・ソーシャルスキルを身につけさせたいと思い、様々なネタを集めたこともあります。

しかし、土居先生に言わせると、それらは切り離されたものではなく、「両輪」で前に進んでいくものだということです。

授業で子どもを育て、学級を育てる。

数年前の私なら、??が浮かんでいたと思います。
確かに当たり前のことです。学校生活のほとんどは、「授業」で成り立っています。しかし、この言葉を自分に落とし込むことはできなかったと思います。(今でさえ、土居先生には及びませんが・・・)

そこには、本書の芯になるであろう「ウラのねらい」が重要になってくると考えます。

「ウラのねらい」とは

「ウラのねらい」
初めは?でした。授業にオモテもウラもあるのか?そもそも、指導案に書かれているような、ねらいや指導要領に沿ったねらいこそ、大事ではないのか?こう思っていました。
しかし、本書を読み進めることで、心に響くものがたくさんありました。

「オモテのねらい」とは、その単元、授業でつけたい力です。
「ウラのねらい」とは、積極性や丁寧さといった、いわゆる人間性に関わるところです。

学校生活の大半を占めるのは、「授業」です。学級づくりの時間はありません。だからこそ、「授業」で、子供たちを育てていくのです。

どちらが大切、ということはありません。どちらも大切です。
しかし、場当たり的な指導にはしたくありません。
授業準備の段階で、どこでねらいを達成するのか、計画が必要です。そこには、オモテもウラも両方あります。

まとめ

この4月は、やることが山積みです。また、高学年になると、時数を気にして授業をどんどん進めたくなります。

しかし、4月こそ!ウラのねらいを大事にして、教師との信頼関係や学級の土台を作る時期にしたいです。


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