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端午の節句

5月5日です。現代語の「五月晴れ」はすっかりこの時期の晴天を指すようになっていますが、本来は梅雨の合間の晴れ間を指します。端午の節句も高温多湿で体調を崩しやすい時期を健やかに過ごそうという意図がこめられたものでした。

二十四節気ですと、5月5日は立夏です。暦の上では夏です。そんなの現代人には関係ないだろ、と思いがちですが、予備校では夏期講習の受講登録の時期となります。予備校の学校暦では夏到来なのです。

2か月後の学力・学習状況を予測することが、この時期に求められます。そんなことできないよ、と言う予備校生もいるかもしれません。しかしながら、そうした予備校のしくみを受け入れて予備校に通う決断をしたはずですから、これはしっかり考えてとりあえずの判断をしなければなりません。

予備校に通うというのは、「学校」というしくみを味方に付けて受験勉強を進めていくことを意味します。一時期はゴールデンウィークも授業を行う予備校が多かったですが、近年は模試の実施会場として校舎を使用する関係もあり、休講日が設定されることが多くなっています。サラリーマンである職員さんのワークライフバランスを良好に保つための、雇用者としての予備校の配慮もあります。それでもこの時期に休講日があると、予備校生には「夏期講習どころじゃない、予備校に通うのが辛くなってきた」という邪気ならぬ邪念が湧いてくることもあります。

自分は本当に大学に行きたいのか。行きたいならば、予備校に通うことがそのための最善手なのか、最善手だとするならば、夏期講習までの学習過程をどう考えるべきか。これを改めて考える必要があります。

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