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「文法なんか」

持田のnoteの記事では文法を学ぶことの大切さを述べています。しかし「文法は難しい」「文法はつまらない」と感じる方も多いでしょう。「文法なんか教えても意味がない」とお考えの先生方もいらっしゃいます。私の両親も私に英語を習わせようとしたときに「文法なんかやってもしょうがない、これからは会話だ」と言っていました。1980年代の話です。当時の英語教室は英会話を教えるところと文法を教えるところとに二分されていました。

文法が難しく、つまらないものだと考えられている背景には、文法が役に立たないものであると考えられていることがあります。これは国語の授業で従来から扱われてきた現代語文法にも当てはまります。国語の授業で教わる文法は、ふだん生活の中で飛び交う日本語を反映したものであるようには思えない、そんな感覚が私自身も小中学校時代にありました。生きたことばを捉えられない文法には学ぶ価値が感じられません。そして文法を学ぶことで理解や表現の幅が広がるという実感がなければ、文法学習はつまらないものになりがちです。従来の国語の「ことばのきまり」の授業はこの点も踏まえられていたとは言いがたいものでした。(一部の学校、一部の先生方の間でこれを乗り越える試みが行われてはいますが、まだまだ少数派です)。

英語の場合はふだん日常生活で使わないことが多いので、文法を学ぶことが母語の日本語以上に重要になってくるのですが、ふだん使っていないがゆえに実感がわかないというのも事実です。これは文法を学ぶことが自信を持ってことばを使うことにつながっていないからです。従来の英文法の授業は文法問題を解くための授業になりがちでした。このことが「受験英語」と「実用英語」という対立を過度に意識させ、文法学習が実用性のないものと思われる一因となっていたと考えられます。

持田がnoteで述べている文法学習は、こうした文法学習とは一線を画すものです。同じ志を持って活躍されている先生方も多くいらっしゃいます。持田の授業・教材では、私たちがふだん使っている日本語のしくみに気づき、仕組みを理解しながら、英語との対応を学び、日英語のどこが同じで、どこが違うのかを理解していきます。日本語の発想から徐々に英語の発想に迫れるようにしていくわけです。これを文法の形式(語形・語順)、意味、実際の文脈や場面での使われ方、の3つの側面から捉えていきます。このやり方であれば、ことばのしくみを知ることが「意外におもしろいな」と感じられるようになる人もいるでしょうし、なんと言っても、これで日本語も英語も自信を持って使えるようになるのです。

一度、私持田の提供することばの学びを体験してみませんか。私の授業では、受験にも力を発揮する価値あることばの学びを提供していると自負しております。


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